影響力のある人の言葉を上手に取り入れるたったひとつのテクニック
講師・コンサルタントという仕事柄、日々様々な相談を受けているのですが、中でも結構多いのが
影響力のある人の言葉の取り入れ方がわからない
ということです。
いわゆるインフルエンサーというネット上で有名な人だったり、ベストセラーの本だったり、SNSからだったりと日々いろんな「影響力のある人の言葉」に触れる機会って多いですよね。
その中で、AさんとBさんが真逆のことを言っていたりすると「どちらを信じていいかわからない」と迷子になってしまうらしいのです。
たとえば、大ベストセラー「嫌われる勇気」でお馴染みのアドラーは
人を褒めるな、お礼を言おう! と言っているのに対し
こちらも大ベストセラー「人を動かす」でお馴染みのデール・カーネギーは
相手に興味を持ち、徹底的に褒めよう!と言っています。
一方では褒めるな!といい、一方では徹底的に褒めろ!という。
真逆やん、真逆すぎるやん・・・ってなりますよね。
こうした本に限らず、世の中には真逆の主張ってたくさんあります。
なぜそういうことが起こるのか。
それは、立場や前提が違えば見えるものが違うからです。
そして一部を切り取ると真逆に見える主張も、深く掘り下げていくと共通点があるということも、わかります。
だからこそ、影響力のある人の言葉を上手に取り入れたいと思うのであれば、
いいとこ取りをするのがオススメです。
自分はアドラーのAの部分、カーネギーのBの部分がいいなと思ったから、それを採用しよう!みたいな感じです。
もちろん最初のうちは、いいとこ取りして繋いだらなんだかわけわからなくなっちゃった、ということもあるかと思いますが、それでいいんです。
影響力のある人の言葉を聞いたら、その背景にあるものにも興味を持ちピンときた方を採用すればいいんです。
また自分がピンとくる、興味があるものというのには傾向と関連性があります。
ネットショップで何かを買うと、ご丁寧に「この商品をお買い上げの方はこんな商品に興味を持っていますよ」と教えてくれるじゃないですか。あれです。
自分がいいなと思う要素には傾向と関連性があり、同じようなものをいいという人を探すと、そこからヒントを得られる可能性が大です。
ちなみに先述のアドラーとカーネギーなら、個人的には基本はカーネギー寄りの考え方です。
ただ、アドラーの課題の分離や目的論に関しては本当にその通りだと思うので、自分の中では採用しています。
こんな感じで影響力のある人の考え方はどちらかが正しい・間違っていると判断するのではなく、自分がいいと思うところをいいとこ取りして、上手につなぎながら自分の価値観や行動指針を作り上げていくことをお勧めします。
自分がいいなと思うのには、土台になる価値観があります。
これが前提となってものごとを判断するわけです。
なのでビジネスのステージが上がったり生活環境が変わったりすると、今までピンときてなかったものがよく見えたりします。
でもいいんです、それでいいんです。
その時いいと思ったものを採用する、アップデートスタイルがオススメです。
過去の選択に縛られすぎず、今を採用しましょう。
あんまり本を読むのが得意じゃないという人はマンガで解説している本がお勧めです。
嫌われる勇気のマンガ版はなかったので、アドラー心理学のものを。
マンガだと良さが伝わらないという人もいますし、わたしは本が好きなのでマンガではないものを読むことが多いんですが、文字を読むのが苦手という人も多いですよね。
影響力のある人の言葉を自分の仕事や生活に活かしたいのであれば、まずは概略というか、エッセンスがわかれば十分だと思うんです。
それによって行動に移す気持ちになる方が大事。
苦手な本を嫌々読む(というかページをめくるだけの作業)のでは、行動に移す気持ちになんてなりにくいはずです。
それにマンガで興味を持って「もっと知りたい」と思えば、文章を読むのが苦手でも、本を読んでみたいという気持ちの方が勝つんじゃないかと。
というわけで結論。
影響力のある人の言葉を上手に取り入れるたったひとつのテクニックは
いいとこ取りをして自分がピンときた方を採用していきましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?