tokusoku
毎日のように電話が鳴る
「まだ? ねぇ、あなた」
「いつ? ねぇ、ねぇ」
ポストを開けると手紙がいっぱい
「約束したでしょ?」
「もうとっくに過ぎてるわ」
欲しがるのはいつも彼女の方
待たせることに馴れ過ぎたボク
「今はダメだよ、まだまだ早い」
「ちょっとね、もうちょっとだけ」
遠い遠い昔から
暮らしに追われてばかり
そっちの方はどうもいけない
苦労かけるね
いつか偉くなったらさ
君は要らなくなるのかな
それとももっと欲しいと言うの
鳥のように空を飛べたら
雲を超えて逢いに行ける
そう信じて今はおやすみ
空想しながらそっとおやすみ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?