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瓶詰め「fu fu fu (ふふふ)」

瓶詰めfu fu fu の生い立ちについての一席。

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ゆりさんの営む焼き菓子屋さんmomomoの代名詞ともいえる「夕焼けスコーン」。

スコーンってこう、ジャムやら、はちみつ、ホイップとつけたくなるのですが、お店ではあえて何も添えずに、どーんと夕焼けスコーンだけをお皿に盛りつけお出ししているのだとか。

話を聞けば、「何もつけなくても美味しいようにつくってんのよ」とのこと。

ぞわぞわっ。

そんなスコーンに合わせる瓶詰めとは、さてはてどうしたものかと。

とりあえず眠りについた。

ー翌朝ー

体によいものなぁーと考えを巡らせ思いつくのは、私が愛して止まぬ発酵調味料「自家製の醤油麦麹」
(本当に万能なので、別の記事にて語ることにします)

こいつは非常に万能選手で、私の体内をつくっていると言っ
ても過言ではない。(いや少し過言だ。)

よしいいぞ、味のベースは決まった。

次は合わせる食材とな。

なんとなく、私の体は肉よりは魚だと言っている。

そんな訳で、近所の魚屋へゆき、売り場を見まわす。

ははぁ〜ん!めっけちゃったよ。

「鯵(めっかちゃった!)」。

よし、こいつをちょいとピリ辛のコンフィにしよう。

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これだけだとなんか物足りない気もすると、脳内シュミレーションがはじまる。

初夏。なんかちょっと刺激が欲しくなっちゃう季節だしねぇ。

西洋のスパイスもいいけど、ちょっとおませな子になりそうだ。どうしましょう。

よし、とりあえず眠りましょう。

ー翌朝ー

目覚めると、ピリリといいアクセントになってくれるアイツのことを思い出す。

そう、「山椒」。

ここからひたすらに試作。

まずは鯵は捌く。

ちょっぴり濃い目に塩を振り、オリーブオイルやニンニクたちと一緒にじっくりじっくり火入れをした。

(よし。いい感じ。)

醤油麦麹と合わせようと手を伸ばしたその時…

突如響き渡るインターホン。ぎゃーーーー
(私は大きい音が苦手なので、インターホンに怯えながら生活をしている。)

ピンポーン

ーガクガク、ブルブルー

見れば馴染みの宅配便のお兄さん。

箱を開けるとスコーンがずらり。
ゆりさんの仕業やっ!
(ありがとう宅配便のお兄さん!ありがとうゆりさん!)


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俄然アドレナリンが出て、慎重に醤油麦麹を合わせてゆく。花椒か、ただの山椒か。悩みあぐね、それぞれ試作を繰り返す。

どうやら、日本生まれの山椒に軍配があがる。

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ードキドキドキ、ドキドキバクバクっー

<!!!!>

うまかった!うまかったんです。夕焼けスコーンと相まって二人が小躍りしてました。(ワルツじゃないよ、小躍りです。)

<!!??>

待てよと。冷蔵庫から冷酒(七田)をとりだし、くいっとやりましたところ。

<ハァト、ハァト、ハァト>

そりゃもう爆発したな。旨味が。ハァトのフルスロットル状態でした。

もうこうなるとアイディアは止まらず。

えぇいっ!何かアレンジはできぬものかと、あれやこれやとまた試作を開始したのでした。

おやつも、アレンジも、ごはんにも。

まさにmomomoな子が生まれっちゃったなぁっ!

そう。この瓶詰めの名前は「fu fu fu (ふふふ)」

食べたらおいしい妄想をしながら、ふふふと笑っちゃうそんな瓶詰めです。

以後、お見知り置きを。

アレンジはこの次の記事にてご紹介。

お後がよろしいようで。

▼ゆりさんの焼き菓子の詳細は下記を参照
「夕焼けスコーン  fu fu fu 」


食べたいものをつくる人 高橋 拝。

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