経営者とその他を分ける、わかりやすい一言とは(2)
自発的行動は「やるか、やらないか」の「やるぜ」の源泉
そもそも、やるかやらないかの話は、仕事を進める上で自発的行動のひとつであり、何か言われなければやらない指示待ちとは全く違います。指示待ちの社長がいないのと同じで、戦略づくりは指示待ちでは材料が集まりません。
指示待ちからの脱却は、自分で計画を立て、ひとりで動いてみる、です。計画を立てて、今後の展開を予想できるものはなるべく体系化して、突発的な対応が必要な業務まわりの準備に向かいます。
ひとり担当者しかいないところは「もう、やるしかない」というマインドが生まれがちでまさにこの「やるぜ」ばかりの日々になりますね。
*本来的にはしっかりとしたプログラムと指導があったほうが、スタートレベルは高く維持できるし、その後生み出されるアウトプットも上質なものになります。が、そういうものがなくゼロイチでやらなければいけないなら、もう、やるしかないわけです。あれがないからこれができない、とか言ってる暇は一切なく、そんなことを言ってたら後ろから誰かに刺されておしまいになるわけですね。
ひとり広報。
そして、基礎の勉強もままならずぽんっとポジションに放り込まれた人。
まさに、やるかやらないか、の世界のただ中にいるのではないかと。
想定していても、想定外が多いのがコミュニケーション
基礎がなくても進まなければいけない。そして備えは万全ではない。だからトラブルが起こりやすい。人と人とのコミュニケーションではとくにこれが起こってしまうわけですね。
仕方ない。しかし、基礎くらい勉強しろよ、とはいつも思うこと。職を辞して1から出直す勇気も必要な時があるよね、と一言断ったうえで書きますが。
ただひとつ、いい点を挙げるとすれば、こういう人たちは「やるかやらないか」の人たちであり、「できるできない」を手元でこねまわす人たちではない、ということ。そのマインドは経営者と同じであり、なんらかのきっかけと機会であっという間に社長の分身に化ける最右翼である、ということです。
想定外にもまれながら必要な体系化とは何かを必死に考えてまとめていくことで、後輩に指導する基礎ができあがる。それをみてもらえる人と出会ったときに、聞いてみる、ということをすれば、自分の到達度が客観的に判断できるのかも。
社長もこのポジションに放り込んだならば、最終的な成長目標はなんなのかをしっかりと考えることです。せっかくやるかやらないかの人を作ったわけで、気分で経理に配置転換したり、できるできないしか語らないどこかの部長の下に再配置したり、なんてことがないようにしてもらいたいですね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?