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親子でIT(アイティー)勉強会 親御さま編

「親子でプログラミング勉強会 お母様編」では、お子様がプログラミングの学習をする上で、お母さまとしてどのようなことができるのか、支援者として具体的に親御さまに担っていただきたい役割についてご説明いたしました。そして今回は、お母さまお父さま自らが進んで学んでいただきたいと言うお願いです。最近よく話題に上っている社会問題に、情報処理技術の世代間格差があります。そして日本の社会に色々な的問題を引き起こしています。表題のIT(アイティー)とは英語で、インフォアメーション・テクノロジーの略、すなわち情報処理技術のことです。例えばコロナのワクチン接種の予約ですが・・・。私も高齢者の部類に属するようで、昨年6月に遅ればせながら接種券が郵送されてきました。すぐにでもネット予約したかったのですが、その説明書の分かりずらこと・・・。幸い、私の場合は自分で検索して各会場の予約状況を調べ、即座に予約を入れることができました。しかし、使い勝手の悪い予約システムで、予約確認の返信の仕組みが組み込まれておりませんでした。・・・こんなシステムですが、短期間によく作ったなーとも言えます。そして昨年デジタル庁が誕生したのはとても嬉しいことです。世界からだいぶん遅れは取りましたが、今後は例えば教科書のデジタル化など社会全体でIT化が急速に進んでゆくと思います。一方でIT・デジタル化が進めば進むほど、デジタル弱者が溢れてくることになるのです。なにせ、ほとんどの国民はデジタル教育を受けていないのですから。

 私は日本の情報処理教育の始まりが20年遅かったと思っています。仮に10年前に情報Ⅰが大学入試の必須科目になっていたなら、これほど先進国として遅れを取ることはなかったでしょう。もっとも、これから10年後には情報科目受験世代が活躍するようになるでしょう。そして社会は大きく変わり飛躍的な大発展時代を迎えるでしょう。不幸にも、IT未教育世代になってしまった親御さま方には、是非ともここで巻き返しを図ってもらいたいと思います。

ところで、最近の若者は何故そこそこのIT技術があるのでしょう。彼らも学校で特別に情報処理技術を学んでいないはずです。・・実はその仕掛人は、スティーブ・ジョブズ・・Apple社の元CEO・・iPhoneの発明者なのです。iPhoneは2007年、今から15年前に携帯電話として誕生し、世界中で爆発的にヒットしました。今も世界中で多くの人達が使っています。iphoneの見掛けはだれが見ても携帯電話なのですが、実は立派なパソコンなのです。ジョブズは自社のマッキントッシュというパソコンの基本部分(OS)を縮小し、小さな携帯の中にギュット押し込めました。超ミニパソコンの誕生です。その後多くの携帯メーカーがこれに追随してgoogle社のアンドロイドというOSを使ったスマホを作り出しました。どちらもミニパソコンであることに変わりありません。例えばたとえ学校の授業で使う教科書メーカーが違っても、結局学ぶことは一緒なのです。

インターネットで調べてみると、日本の世帯でパソコン普及率は、ほぼ3世帯に1件でその内半数がインターネットを導入しています。一方スマホの普及率は9割を超えています。そして最近は小学生のお子様でも二人に一人はスマホを保有しているらしいのです。私が、これを調べるのにかかった時間はたった5分です。昔だったらお役所や思い当たる関係先に問い合わせ、資料を送ってもらったり閲覧しに出かけたりで数週間かかったかもしれません。皆様もスマホをお持ちの方ならば、私と同じことが簡単にできるでしょう。そしてパソコンの英文字キーボードに不慣れな方でも、スマホでは簡単なひらがな入力ができるのでとても便利です。

すでにインターネット検索をやってる方は多いと思います。スマホでGoogleとかyahooとか言う検索サイトをクリックして、開いた入力窓に「スマホ 普及率」とか「インターネット 普及率」とかを打ち込むだけです。ちなみに スマホ と 普及率 という言葉の間に空白を挟みます。複数語を入れて検索する簡単なテクニックです。

検索ができれば・・・わからないことは、インターネットを使い自力で調べて大抵は何とかなるからです。そうして自力で色々調べているうちに、基本的な操作の仕方のテクニックが身についていきます。

例題です。美空ひばりの愛燦燦という歌は、とても大好きな歌です。さすがシニアですね。この曲はいったいだれが作ったのでしょう。スマホの検索窓に愛燦燦と入れるとWipipediaと言うインターネット上の百科事典が出てきます。だいたいはこれを読めばでわかります。また色々な関連サイトがでてくるので、クリックして読んでみるとどの程度その情報が正確か分かってきます。初心者が最も留意しなければならないのは、記載されている内容はせいぜい週刊誌程度の信用性しかないと言う事です。サイトによっては、まったくのデタラメを載せているところも無いとは言えません。慣れてくるとサイトの信用性を簡単に見分けるテクニックはあるのですが、・・・・のちのちお話いたします。

さてこのような強力な情報ツールであるインターネットとは、果たして何者で、どのような仕組みなのでしょうか。世界中のコンピューターを網の目状につないだネットワークということはご存じだと思います。ここでコンピューターと言っても、大型のサーバーコンピューターやパソコンだけではありません。先ほどのスマホや種々のIT機器も含まれているのです。もともとの発展の歴史はここでは省略いたしますが、その仕組みをご自分でインタネット検索してみてください。

・・・はい!  やってみて、お分かりでしょうか? 多くの方は検索はできたが、結局どのようなことを言っているのかさっぱりわからない、という事があります。愛燦燦のようには中々簡単に行かないようです。それは・・ITテクノロジーを学ぶにはITの専門用語の意味や基礎的な仕組みを理解している必要があります。すなわちIT読解力が必要なのです。それこそ共通テストの情報Ⅰ科目のIT基礎にあたる部分です。

親御さまに求められるIT基礎力は、それほど多くはありません。まずは銀行キャッシュカードの暗証番号の管理はどのようにしておられますか?大抵は結構同じ番号を使っているでしょう。キャッシュカードの場合は、盗難や紛失をしない限り直接現金を引き落とされ被害を受けるケースは少ないでしょう。しかしインターネットで現物のカードというものはありません。パスワードがセキュリティの全てです。解読されづらいパスワードを定期的に変更し、しっかり管理しなければなりません。

最初はパスワードの数もそれほど多くはないでしょう。ところがある程度使い方が分かってくると、あっという間に数十になってしまいます。ですからしっかりパスワード管理帳をまず作ってください。そこからが、スマホやパソコン利用の始まりとなります。

そして結局、デジタル弱者にならないためには、ある程度自力で使い込んで行く必要があります。パソコンにせよスマホにせよ色々な種類の多くのアプリが沢山あります。代表的なものは、先ほどのブラウザというインターネットの検索ソフトや、ワープロ、表計算、お絵描き、音楽再生、写真編集や管理、色々なゲームなど千差万別です。私でも日頃使っているせいぜい数十のアプリしかよくわかりません。都度、必要に応じて調べて使っているだけなのです。

とりあえず自分の興味のあるアプリを一つ使い回せるようにするのが良いでしょう。ワープロでもお絵描きでも写真でも会話ツール(lineなど)でもなんでもいいでしょう。そう一つでも使いこなせれば、もうデジタル弱者ではありません。わからないことはインターネットで調べられます。親切に解説した動画も多々あります。ただ動画には十分注意してください。それは通信料金が高額になる恐れがあるからです。Wi-Fiを使っていない場合ですが。

ではWi-Fiってなーに?という事になります。インターネット検索して見ましょう。それらしいWi-Fiの解説サイトをクリックして見てみると、Lanやらルーターやら難しい用語がいっぱい出てきます。とりあえずは「インターネットと通信料金が無料でつながる電波」とでも思ってください。

そしてどうしても俺は、私は・・スマホなどに触りたくない!という方もおられるでしょう。でも近いうちにガラケーは無くなってしまいます。どうせスマホをお持ちなら、どんどん写真を撮りましょう。私は外食した時は必ず料理の写真を撮ります。無駄なようですが、使い慣れるとは些細なことの連続なのです。

写真を撮ればお気に入りを印刷して見たくなるのが人情と言うものです。そうすればコンビニで写真プリントの仕方にチャレンジするかもしれませんし。

カラオケの好きな方は検索サイトで歌詞を表示できます。歌の練習に使いましょう。

お絵描きの好きな人は、無料のお絵描きアプリでアート作品を作りましょう。投稿サイトで世界中にお披露目することも簡単です。

旅行の好きな方は地図サイトや旅行サイトで行き先の情報を集めましょう。事前に調べることで、楽しみの幅が広がるでしょう。また交通機関の詳細情報もわかります。

そして何か得意なこと、書きたいことがあれば、こんなふうに自由にnoteに投稿し発信して見てください・・・・。













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