おすすめのBlenderアドオンをざっくばらんに紹介する。
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おすすめのBlenderアドオンをざっくばらんに紹介する。

Taka Tachibana

2021年11月30日まで(日本時間だと12/1昼過ぎまで)、Blender Marketで25%OFFのサイバーマンデーセール中ということで、自分が今まで買って「こりゃよかった!」となったアドオンを適当に紹介していきたい。

Blender MarketはBlenderのアドオン購入先として定番のサイトで、度々セールをやっているので、買わなくても気になるものはWish Listに登録しておくと吉。

なお、今回紹介するもの全てがセール対象というわけではないので、その点はご留意を…。あとBlenderは人によってやることもスタイルも千差万別なので、あくまで参考程度に読んでいってくださいまし。

ではいきましょう!



Powermanage

早速地味系アドオンだが、これはアドオンを管理するアドオン。ということで最初の紹介したい。

任意のアドオンのON/OFFをNキーのサイドメニューから瞬時に行うことができるアドオンである。

Blenderは優秀アドオンが数多存在するが、いろいろ入れてしまうと起動が遅くなったりするので、不必要なものはOFFにしておく方が良い。

だが、使うたびに環境設定開いて→アドオン→該当するのを選んでとするのはめんどくさすぎる。でもこのアドオンがあれば、もう一発で済む。いつもは最低限のアドオンだけONにしておけば、Blenderのメモ帳みたいな爆速起動を阻害することもなくなる。

おすすめの使い方としては、新規でアドオンをインストールするときに、一緒にこのPowermanageにも登録しておく。するとデフォで入れたアドオンなのか自分で入れたのかはっきり識別できるし、のちのち瞬時にON/OFFすることができる。

Blenderはいろいろと有名な花形アドオンもあるが、こういう地味系アドオンの方が使う頻度も高く、末永く付き合えたりする。


Powersave

上記のPowermanageと兄弟アドオン。命の次に大事な「保存」という作業を効率化してくれる。

制作作業を進める中で、v01→v02→v03と節目にナンバリングしていく人も多いと思う。普通は別名保存→番号を新しくナンバリングする→保存を押す、という作業が要るが、このアドオンがあればボタンをクリックするだけで、別名保存&ナンバリング+1を自動でしてくれる。

また未保存の状態なら赤色、作業途中なら黄色、保存したら緑色とアイコンの色が変わるのも気が利く仕様だ。

作者はこのPowerシリーズを他にも作ってるので気になる人は覗いてみてほしい。

Better Fbx Importer & Exporter

これまた地味系アドオンだがとりあえず入れておいて損はないアドオン。FBXの読み込みを改善してくれる。

素材を購入したときなど、FBXの読み込みは頻繁に行うが、そもそもFBXの形式が古かったりすると読み込めない。その場合Autodeskのコンバーターを使ったりあーだこーだしないといけないのだが、このアドオン入れておけば読み込めないFBXはない(今の所…)。

また通常は1個ずつしか読み込みできないのに、こいつは複数同時読み込みも可能。さらにOBJも一緒に読み込める神仕様。(それ以外もいくつかのフォーマットに対応してるみたいだ)

読み込み系アドオンでは個人的に最高評価。とりあえずこれをショートカットに登録していくとかなりストレスが減る。何も考えなくて良い。



Pure-Sky

気軽に綺麗な太陽、空、雲を表現できる。最近は宇宙領域まで描けるようになったみたいだ(自分はそこまでは使ったことがない)。また環境だけではなく、レンズフレアやレンズの汚れを表現することも可能。昼→夜など時間経過のアニメーションもできる。

フォトリアルで実写みたい、とまではいかないが、そうでなければいろんな場面で使えると思う。ただし、かなり重たいのでそれなりのPCスペックがなければ厳しい。(EeveeはまだしもCyclesは半端なく重い…)


Extreme PBR

数多くのマテリアルのプリセットが用意され、一発でテクスチャセットアップしてくれるアドオン。わざわざテクスチャサイトなどに探しにいかないでいいのですごく楽。適用後はもちろん、シェーダーエディターで自分で好きにいじり倒すことができる。


HDRI Maker

これも上記と同じく、多くのHDRIプリセットから好きなものを一発で適用。ワールド設定の環境マップを自動セットアップ。とりあえずHDRI当てときたいってときなどとても便利。

8Kまでの解像度をその場で切り替えられるので、作業用は低解像度、レンダリング時は高解像度を選ぶ、という使い方もできる。シェーダーエディター開かなくてもサイドメニューから操作ができるのも良い。


Pie Menu Editor

オリジナルのパイメニューが作成できるアドオン。パイメニューだけではなく、いろんなメニュー形式から選択できる。

標準でもBlenderはかなり自由にショートカットが組み込めるが、これはもうなんだろ、完全にフリーダムになれる。使いこなせれば作業効率は爆上がりするはずだ。僕はもうこれなしではBlenderは使ってられん!というくらい必須アドオンになっている。地味系アドオン素晴らしい。


Realistic Glass Shader

リアルなガラスの質感を作るのは意外と難しい。特に光のにじみ方など、普通のGlass shaderだけでは表現できない。だけど、これさえあれば誰でも「いい感じ」の味のあるガラスの質感を表現可能だ。ガラスだけじゃなく、水の球体に適用したり、透明感のあるものには結構応用できる。

ちなみにアドオン形式ではなく、マテリアルをアペンド(読み込む)形。先日の知恵と技術をお借りしよう。


K-Cycles

Cyclesレンダリングの速度を2倍ほど速くしてくれる。実は今回ここに掲載するか迷ったが、一応ご紹介。

Blender3.0から搭載されたCycles Xでレンダリングが3倍速くになる神アップデートで、その存在価値が薄くなりそうなこのアドオン。通常のレンダリングが3倍になるんだから使う意味がなさそうだけど、一応Cycles Xのさらに2倍速くなると謳っている。(じゃあ2.9 ver.と比べると6倍?w)

だが、自分が試した限りでは通常のCycles Xとほぼ変わらない。。(執筆当時)

Cycles Xも登場したばかりなので、今後の改善でもしかしたらそのくらい速くなる可能性もなくもない…?(だから今は買い時ではないかも)

一点、速度以外のいいな!というところは、CyclesなのにBloomなどのポストFXをその場でプレビューできるとこ。Eeveeはできるけど、Cyclesだとレイトレースの仕組み上コンポジットを通さないと普通はできない。

特にBloomはあるとないとじゃ全然見た目の印象が違うから、意外と良いサブ機能だと思っている。

ちなみにこれはアドオンでもアペンドでもなく、専用のBlender起動ファイルを使うという珍しい形。


Auto-Rig Pro

自動リグ設定アドオン。定番中の定番。人っぽい形をしていれば、大抵はいい感じに仕込んでくれる。僕はリギングとかは専門ではないので、これに頼りっぱなしだが、最初の頃はこれで単純にリギングの勉強にもなった。持っていて損はない有名アドオン。


Shot Manager

ショット・レンダリング管理アドオン。いろんなことができるが、自分の使い方はただ一つ。カメラごとにレンダーパスを割り当てる、そのために!

わかる人にしかわからないことかもしれないが、Blenderでは同一シーン内でカメラが複数存在してもレンダーパスは一個しか設定できない。

つまりCamera.001もCamera.002も同じパスに出力されるから、その度に出力先を変えないといけない。そんなのめんどくさすぎる!まあシーンを分ければいいだけの話だけど、それもそれでめんどくさすぎる!

このアドオンがあれば、カメラを切り替えたら出力先も自動で切り替わる。便利すぎ。上書きミスみたいなのもなくなるし、さらにタイムラインの範囲もカメラごとに固定しておける。最高すぎる。

同じシーンでいろんなカメラアングルからレンダリングして、編集時にいろいろ組み合わせたいというときに超絶便利。

これがないと発狂してしまうよ、そのくらい重宝している、個人的に超おすすめアドオン。


Photographer

カメラ周りの痒いところに手が届くアドオン。自分はまだ全機能を試してないが、とりあえず個人的におすすめな機能は2つ(ニッチな機能かもしれないが、、)

まず、フォーカス位置を赤く表示してくれる。○○mで指定するときにすんごく見やすくなる。現実のカメラでいうフォーカスピーキングみたいなのを想像してもらえるといいかも。実際は輪郭を表示するのではなく、フォーカス位置に合わせて赤い板ポリを表示してくれる(それだけでもかなり良い)。

あとは実は照明周りも変化する。これを入れておけば、照明の明るさを1絞り、0.5絞りずつ段階ごとに上げ下げできる。僕みたいに実写の経験がある人には超絶わかりやすくなる。(1絞り分上げるということは2倍明るくなる、ということだ)

特に大光量を扱うときに、大きな数字を打ち込まなくても済むので非常に楽。1クリックでパンパンパンっ!とすばやく光量を調整できる。

このアドオン他にもいろんな機能があるっぽいが、まだ使いこなせていない。。でも僕は上記機能だけでもかなり満足している。


Flared - Lens Flares In Blender

リアルなレンズフレアを表現してくれるアドオン。とにかくめちゃくちゃテンション上がる。かっこよくて惚れる。

フォトリアルな表現でも耐えうるいろんなフレアの種類が用意されている。うまく使えると映像の表現クオリティが1段も2段も上がる、もうフレア好きにはたまらないアドオン。


Flip Fluids

標準より使いやすい流体シミュレーション、と言われているアドオン。

とりあえず公式が言うには、どちらも同じFlipと呼ばれるシミュレーターをベースにしている。標準のMantaFlowは煙や炎まで含めていろいろできるが、Flip Fluidsは流体のみにフォーカスしているから、流体表現はよりクオリティ高くできる仕様とのこと。

細かなことは僕もちゃんと比較をしていないのでちょっと言及しにくいが、標準のMantaFlowは結構わかりにくいのは頷ける。

個人的にいいなと思うのは、低解像度と高解像度を簡単に(そして詳細に)切り替えれる点と、Force Fieldと呼ばれる特定のメッシュやカーブに吸い付くようにコントロールできるところは強力だと思う。あとはWhite Waterの一種にDustというのがあって、流体から発生する泡とは別に、障害物から直接パーティクルを散布させることもできる。(いずれも標準のMantaFlowではできなかったはず)

有名なアドオンなので、シミュレーション好きな人は試してみてもいいかもしれない。



Scatter

リアルな草生やしアドオン。クオリティの高い草や植物、花を簡単に散らして生やすことができる。パーティクルシステムを使っていたが、Blender3.0に合わせてもうすぐver.5にアップデートされ、ジオメトリーノードのシステムを使うようになるっぽい。アニメーションをつけれたり、さらに表現性が増すことが期待されている。

この手のアドオンでは他に、Botaniqなどがある。Scatterでも大分お世話になったが、比較してみたいので僕は今回のセールでBotaniqを買ってみた。Botaniqではすでにアニメーションできる機能が搭載されているので、動かしたい人はこっちの方がいいのかもしれない。比較レビューは後日載せてみたい。



▼番外篇

Blender Marketで販売されているわけではないが、おすすめのアドオンが他にもいくつかあるので挙げてみる。

Toggle Translated UI

日本語/英語をワンタッチで切り替えできるアドオン。普段は英語で使いたいけど、何かあったときすぐ日本語で見たい人(または逆の人)におすすめ。

僕は常にONして英語表示、難しい解説など日本語で見たいときに日本語に切り替えている。デフォルトではEndキーがショートカットになっている。



fSpy

読み込んだ画像にパースを合わせると、Blender上で同じ画角を再現してくれる。実写の写真や動画に合成したいときにめちゃくちゃ便利。動きのあるものはマッチムーブ(モーショントラッキング)すれば、同じカメラモーションを再現できるが、実は静止画 or Fix の絵の方が、同じ画角を再現するのが難しかったりする。

普通は現場でレンズのミリ数や角度を記録しておかないと厳密な再現は無理だが、このアドオンを使えば、建物などでパースが認識できる限り、実際のカメラアングルとレンズにほぼほぼ近い画角を自動設定してくれる。


Grove

リアルな木を生やせるアドオン。植物系はいろんなアドオンがあるけど、これは任意の木の年齢を指定できたり、特定の障害物を避けて曲がる育ち方をさせたり、伐採したり、風が吹いてゆらぐアニメーションをつけたり、本当にいろんなことができる。

Scatterみたいにたくさんバラバラに散らすというよりは、1本の木をしっかり設定して作りたいときにおすすめ。専用テクスチャは別途購入する必要があるがクオリティは高い。




以上、自分が使ってきた中でいいな!と思ったアドオンの紹介でした。普段からアドオンはいろいろ試して失敗も多いけど、また良いアドオン発見したら定期的にこのnote更新していきます!



▼過去noteの紹介▼


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Taka Tachibana
台北在住の映像作家 || 映像ノウハウとMacに関するnoteを執筆。https://taka-t.com