映像・動画制作に役立つWebサービス・App一覧
映像制作歴10年以上の僕がオススメするツールの紹介。
映像・動画をつくるときって、企画から脚本、演出、撮影、編集、VFX、だけじゃなく、素材探しから、デザインやフォントや音楽の選定、コミュニケーション、さらには発信の仕方まで考えなくちゃいけない。撮影現場では限られた時間の中で意思決定しなきゃいけない。
総合的スキルが求められる現代の映像・動画制作ですが、近年は本当に便利なサービスやAppが続々登場している。これまで利用したものでこれは良き!と思ったものをご紹介します。
こいつらの力を借りて効率化を計ろう!
不定期に更新しています。マガジン追加やブクマしておくと良いかも。
※2020年5月31日:撮影関連アプリを追記
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プリプロ関連
▶︎Boords(絵コンテ作成App)
絵コンテの書き方は人それぞれですが、手書きだとコマの入れ替えができないし、エクセル(スプレッドシート)は画像管理に向いてない。でもこのサービスはコマの入れ替えが自由に!さらに音楽に合わせてWeb上で、簡易Vコンまで作成できる!もちろんスタッフへのシェアも簡単。
▶︎MindMeister(マインドマッピングツール)
アイディアの発想法の一つ、マインドマップのサービス。いろいろ試してみたけどこれが個人的には一番良かった。アイディアだけじゃなくて、物事をいろいろ整理するときにも役立ちします。
▶︎TOYO RENTAL(機材スペック確認)
恐縮ながら機材レンタル屋さんとしての紹介ではなく、機材のスペック確認としてw カメラ情報を調べるのに便利なのはもちろん、特に良いのが、SDカードなどのメディア収録時間が確認できる。しかも収録形式に合わせて全て!メーカー公式サイトよりも見やすく、ぶっちゃけいつもここで確認している。(参考までに上記リンク先はGH5s)
▶︎Google Maps(ストリートビュー&マイマップ)
言わずと知れたサービス。これなしではやっていけない。便利なのがストリートビューでプレロケハン(ロケハン前のロケハン)ができること。それは今では当たり前ですかね。行く場所を予め散策できるのは昔はできなかったから、今は本当に便利な時代!意外と知らないかもしれないが、マイマップという機能があって、これでロケ地マップを作れてスタッフに共有できる。
▶︎Google Maps(ストリートビュー&マイマップ)
ガチの撮影スタジオを借りるほど予算がないときに便利なレンタルスペース検索。いい感じのおしゃれなスペースが気軽に&低価格で探せる。最初から「撮影・収録」のカテゴリーのあるからそこから探せるのが便利。
▶︎Pinterest(参考イメージ収集)
Google画像検索でも良いのですが、Pinterestの良いところは、ボードを作って仕分けしながらストックできる。イメージボード作成にピッタリ。
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撮影関連アプリ
▶︎Sun Seeker(太陽の動き計測App)
ロケには最も欠かせないアプリ。太陽の動き、時間、方向などを計測することができる。いわゆるARで、実際の風景に太陽の軌跡を表示させることができる。撮影時はもちろん便利なのが、ロケハンのときにこれで撮影当日の太陽の動きを確認し、当日は何時に撮影するのがベストかその場で決めたりできる。これを使うときが雨の日でも撮影半年前でも、「撮影当日の何時にこの角度でちょうど窓から太陽光が入る」ってのが正確に確認できる神アプリ。
▶︎Artemis Drector's Viewfinder(カメラアングル確認App)
いわゆるディレクターファインダーってやつ。ロケハン時や、レンズ交換前にアングルを確認してレンズを決めるのに役立つ。特定のカメラ、レンズ、アスペクト比の情報を設定できる。画像も保存可能(→そこから絵コンテに利用したりできる)。結構昔からある定番App。いつの間にかPro版が出ていて、動画収録、色調補正などいろいろできるようになったみたい。価格は約3,000円とかなり高いので、今は正直下記のAppの方がおすすめだ。
▶︎Magic Cinema ViewFinder(カメラアングル確認App)
上記と同じくディレクターズファインダーApp。こちらがおすすめなのが基本機能が無料だからだ!無料の範囲内でも十分使える。なんだかBlackmagicの公式っぽく感じられるが、実は違うっぽい。このアプリのすごいところは、LUTを当てられる、DOFマップが見れる(下記画像参照)、動画も撮れると、無料とは思えない盛り具合。
欠点は、カメラの選択がBlackmagic製しかないこと(本当に公式ではないのか?)。ただセンサーサイズはわかっていれば代用するものを選べばいいだけなので、そんなに大きな問題にはならないと思う。
▶︎Lumu Color Meter(露出計App)
App単体ではなく、ピンポン玉を半分に割ったような外部計測器をつけ、スマホを本格的な露出計にすることができる。プロの照明さんが使ってるものと比較してもらったが、「遜色ない精度」というお墨付きをもらった。今は露出計の出番はないことも多いし、価格も249USD〜とそれなりにするが、計測器のサイズが本当に小さいのでカバンの中に常駐させておけばいざというときに役に立つ。あとはプロっぽさが格段に上がるというメリットもある。
▶︎Big Stopwatch(ストップウォッチApp)
撮影するときに時間を計測するというのは時折ある。iPhoneの純正ストップウォッチでもいいのだが、モニタリングしながらiPhoneの画面を見ずに停止ボタンを押すのが結構難しい。でもこのAppなら画面のどこを触っても停止ボタンが押せるから便利。過去10回分のデータも閲覧できる。地味におすすめのApp。(広告付きだと無料)
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Tipsサイト
▶︎Vook(動画制作Tips)
撮影・編集・ガラグレに関するTipsが盛りだくさん。もうTips情報はここだけでいいかもしれない。代表の岡本さんとも面識があるが、ビデオグラファーという言葉が広がったのはこのVookという存在が大きい気がする。
▶︎CGメソッド(映像・デジタルTips系)
情報量がすごくて感服してしまうTipsサイト。Premiere ProやAfter Effectsだけじゃなくデザインや3DCGまで網羅。いや、すごいです。
▶︎AE学習サイトまとめ
After Effectsを独学するならここに書かれてるサイトで勉強していけば間違いない。
▶︎モーション周期表
元素周期表のようにAfter Effectsのエフェクトが整理されている。さらには作成方法、応用の仕方まで。そしてなんとプロジェクトのダウンロードも可能...!Webデザイン的にも非常に美しい。学びの多いサイト。
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無料素材サイト
▶︎O-DAN(フリー画像検索)
もうフリー画像検索はここだけでいいんじゃないかというほど使い勝手が良い。いくつもの素材サイトを横断して探してくれる。しかも日本語で打っても自動翻訳されて検索してくれる。もちろん商用利用可!(「商用利用可の無料写真素材のみ」にチェックが入ってるか確認を忘れずに)
▶︎ぱくたそ(フリー画像検索)
上記のO-DANはアジアや日本系の素材が少ないので、日本人の画像とか欲しいときはこちらがオススメ。いろいろ探した結果、画像系はこの2つのサイトに落ち着いた。
▶︎Pixabay(フリー動画検索)
https://pixabay.com/ja/videos/
フリー画像でも有名なPixabayだが、動画素材もある。しかも結構高品質なものが揃っている。有料契約までするのはちょっとなぁ〜という人向け。商用利用可、帰属表示も必要なし。
▶︎シルエットデザイン他(デザイン系素材)
シルエットのデザイン他、姉妹サイトがたっくさん!ピクトグラムや吹き出し、矢印、アイコン、マンガ文字素材などありとあらゆるデザイン系素材が並ぶ。正直これ全部無料で使っていいの?と恐縮してしまうほど。
▶︎効果音ラボ(効果音素材)
無料の効果音素材サイトではここで一番使いやすかった。欲しい素材が探しやすいです。自分で効果音集持っているのですが、たまに持ってない効果音探すときはまずここを訪れます。YouTuberでもここの使ってる人多いと思います。聞き馴染みがあるものが多い。
▶︎Freesound(効果音素材)
UIは見にくい&英語検索にはなるけど、マニアックな素材が眠っていたりする。上記の効果音ラボで見つからないときにボクは訪問するw 著作権のCC表記が素材によって違うのでそこは注意。ちなみにCC0(バブリックドメイン)のライトセーバー の効果音がここに眠っている。
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有料素材サイト
▶︎MotionElements(動画系素材サイト)
動画素材だけじゃなく、画像、効果音、AEテンプレまで、制作に関する素材ならなんでも揃うんじゃないかと思うくらい品揃え豊富なサイト。単品購入よりも、無制限定額制プランがおすすめ。ボクも契約してますが、全てのメディアタイプがダウンロードし放題で気軽。
▶︎Envato Elements(クリエイティブ系素材サイト)
MotionElementsもすごいがここもすごい。トランジション系の素材からフォトショ、WEBテンプレ、さらには3D素材まで、クリエイティブ系素材なら何でも揃いそうな勢い。映像だけじゃなくて、webやデザインもパラレルでやってる人には特におすすめ。
▶︎VideoBlocks(動画素材サイト)
上記2つのサイトに比べるとインパクトにはかけるが、動画素材のサイト。ストックビデオとAEテンプレくらいしか種類はないけど、ストックビデオの動画の質は一番高いと思う。サブスクの動画素材サイトでは当初ここしかなかった気がする。老舗かも。画像や音楽素材の姉妹サイトもある。
▶︎Artlist(高品質音楽素材サイト)
定番となりつつある、音楽素材サイト。このサービス登場まではフリー音楽サイトというと、どうしても質の悪さは否めなかったが、Artlistの登場は衝撃的だった。クオリティはピカイチ。ただ、エモーショナルな音楽が多いので、逆に企業VPに使えそうな音楽はあまりない。(そういうのはMotionElementsの音楽の方が向いている)
※オフィシャルの紹介リンクがあるので、ここから登録すると2ヶ月分無料になります。
▶︎Artgrid(高品質動画素材サイト)
上記Artlistの姉妹サイト。こちらは動画素材を扱っているが、同じくその品質はピカイチで、他の動画素材サイトを圧倒している。一流のフィルムメーカーたちが撮影した素材をリーズナブルに使うことができる。良くできているのが検索機能で、画角(Long shotなのかClose-Upなのか)やFix or ハンディなのか、人がいるのが風景だけなのか細かい指定もできる。
※オフィシャルの紹介リンクがあるので、ここから登録すると2ヶ月分無料になります。
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デザイン関連
▶︎カラーパレットツールまとめ
センスが問われる配色。もうこれはカラーパレットの力を借りよう。いや借りるべき、と最近思う。海外のものが多いけど、中にはNIPPON COLORSという日本特有の色使いを再現したものも。伝統ものの映像つくるときに役立ちそう。
▶︎ためしがき(日本語フリーフォント検索)
英語フォントって並べるだけでかっこよく見えるけど、日本語はそうはいかない。ここでは、商用利用可の日本語フリーフォントを一気に検索できる。このサイトが優れているのが、各ページに飛ぶ前に一括でプレビューできること。一度試したら、神!と思うに違いない。
▶︎Canva(サムネイル作成)
サムネイルがとても大事な時代。気軽におしゃれなサムネイルやアイキャッチ画像が作成できます。
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その他
▶︎クリップのちょいズレを検出(Premiere Pro Tips)
カットが変わる瞬間の1フレだけテロップがズレてる!など数フレの微妙にズレてる箇所を検出してくれるニッチな便利サイト。ドキュメンタリーやイベント、ブライダル系など長尺もの編集のときに重宝します。あの書き出し後のチェックで1フレのズレを発見したときの絶望感と言ったら。。。そんな悪夢を防いでくれるお守りとしてぜひ。
▶︎声の達人(オンライン完結型ナレーションサービス)
実はオンラインだけでナレーション発注もできる。いわゆるスタジオで立ち会い収録するものでなく、原稿だけ送ってナレーターの方が読んでくれたデータを送ってくれる。細かい演出ができないのは難点、サクッと制作したいときは重宝する。いくつか同じサービスの業者はあるが、声の達人さんはSkypeでの立ち会い指示もオプションで可能。特に地方クリエイターにおすすめのサービス。
▶︎Frame.io(オンライン試写共有サービス)
オンライン試写ならYouTubeやVimeoの限定公開もアリですが、このサービスだと動画の途中でコメント入れたりできて便利。継続的な案件で試写が必要なら検討する価値あり。実はPremiere Proのタイムラインと同期できるという機能もある。
▶︎y2mate.com(YouTubeダウンロード)
YouTubeダウンロードサイトは多くあるが、個人的にはここが一番使いやすい。もちろん法律を遵守してご利用ください。
▶︎BitSend(ファイル転送サービス)
Gigafile便も有名ですが、こちらの方がシンプルなデザイン。ザ・広告が嫌いな人にはおすすめ。
▶︎フリーランスのための源泉徴収税計算
映像制作には関係ないですが、フリーランスには定番の源泉徴収。サクッと計算ができて何気に超便利。年度末前に、支払調書が送られてきますが、その都度計算したいってときにぜひ。
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今のところ以上です。何か良いサービス発見したら、また追記していこうと思います。
なお、映像・動画制作の参考になった本のまとめはこちら↓にあります。よかったら覗いてみてください。