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雨の日とカフェでの時間と、少しばかり追われている仕事と。

GWらしく、少し取り留めもない雑談を。

ちなみに書いている今は、4月29日、23:05。
窓の外ではしとしとと雨の音が響いている。

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昔から雨の日が、好きだ。

ぽっかり空いた一日が出来て、そしてその日が雨だったなら、何冊か読みたいと思っていた本を持ち込んで、気が済むまでカフェで過ごしたい。

大学で上京し、自由を手にして、最初にしたこと。それがカフェ巡りだった。

色んな街に行き、適当に見つけたカフェに入り、窓越しにその行き交う人を眺めていると、その街の一部になれたような気持ちがする。

食事をしに来た人。友達と雑談をしに来た人。本を読みに来た人。勉強や仕事をしに来た人。ぼーっとしに来た人。様々な人が其々の理由で訪れては去り、訪れては去りを繰り返すことでカフェという独特の空間は出来上がる。

そんな多くの他人がバラバラの目的で作り出す仮初の空間は、カフェ以外にはないと思う、と言ったら少し大袈裟だろうか。

ただ、飲食店は食べるために皆集まるだろうし、スポーツジムは運動するために皆集まる。カフェだけがそうではない気がしている。

音楽もカフェを構成する重要なピースだ。隣の席から自然と耳に入ってくる他人の雑談が気になるという人もいるが、私は全く気にならない。それどころか、他愛もない話であればある程、心地よい生活音という名のBGMになる。

そこに美味しい飲み物と読みたかった本があれば、尚素晴らしい。ビジネス書でも小説でも良い。

話は少し逸れるが、新婚旅行でも同じ感覚で、何冊かビジネス書と小説を持ち込んだ(余談だが、ビジネス書については、妻は大変興醒めていた)。

結婚式当日が雲一つない晴天だった代償か、まさしく今日と同じ雨の日が続いたモルディブでの一週間だった(雨風吹き付ける夜のサンドバンクビーチは、ロマンティックすら吹き飛ばして遭難そのものだった)わけなのであるが、そこで読んだ西加奈子のサラバは未だに忘れられない一冊となった。

特に、「あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ。」という文中でのワン・フレーズ。この一言に特別な場所で出会えて本当に良かった。

話を戻すが、雨の日だと、どうしても移動がしにくくなるので、物理的に制約がかかってくる。それが精神面にも影響して、日常出来ない何かに没頭出来るモードへと自然と切り替わる部分はあると思う。

そう考えると、雨の日も悪くない。

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そんな心持ちで、GW真っ最中の今日(書いているうちに日付が変わって、明日が今日になってしまった)も、少しばかり追われている仕事を進めるため、頑張って出社したい、と思う。

朝、雨止んでると良いな。話矛盾しちゃうけど。


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