見出し画像

大切な人から教わったこと~起~

気持ちが少し落ち着いてきたので、旅立ってしまったあの人から教わったことを記録として残そう。。

出会い

4年前の冬
大阪のあるセミナーに参加した日の懇親会。
スーツを着て、髪はオールバック、手には黄金の指輪、黒色の靴はピカピカ。微かにオーデコロンの香りがする60代の男性だった。

私「初めまして。TAKAと申します。」
彼「おぉ!初めまして。どこから来たの?」
私「宮崎です。」
彼「宮崎かぁ!私も宮崎には知り合いがいるんですよ。」
私「そうなんですか⁉是非今度宮崎にいらしてください。」
彼「いつでも行きますよ。そのときは呼んでください。」

2分くらいの会話だったが鮮明に覚えている。

(当時の僕はサラリーマンだったが、独立して自分でやってみたい!と、ひそかに考えていた。。)

導き

僕は彼と話した時に感じた彼のオーラが忘れられず、何度もその人に会いに行った。

大阪、福岡、東京。

会ってどんどん話をしていくうちに、名前や顔を覚えてもらった僕は彼からこんなことを言われた。

彼「いまの仕事に満足してますか。」
私「え…?」
彼「満足してないでしょ。」
私「なんでわかったのですか。」
彼「わかりますよ(笑)」
彼「私と一緒に仕事をしましょう。」
私「はい。」

彼は人の心境を読み取るのが上手で、これからも幾度となく読み取られることになる。

そして私は7年働いた会社を辞め、彼と一緒に仕事をすることになった。

食品業界から教育業界へ


彼は人間の脳科学の研究を行ってきた第一人者。
彼が創業した知育幼児教室は全国に450教室を展開している。
そんな彼に教育ノウハウを教えてもらうことからスタートした。

彼「今僕が考えているのはマジックを取り入れた教育なんですよ。」
私「マジック!?手品ですか?」
彼「そうです。マジックと教育の融合です。興味ありますか?」
私「無いです。(笑)やったこともないです(笑)」
彼「そうでしょうね。やったことがない取り組みわくわくしませんか?僕はこれから立ち上げる教育が楽しみすぎてドーパミンがでてますよ(笑)」
私「はぁ。」
彼「(笑)一度授業をうけてみてください。先生はプロのマジシャンですよ。」
私「わかりました。お願いします。」

授業を受けた私は、感動したのを覚えている。
この頃の私は子供が生まれたばかりだったこともあり、教育についていろいろ教わることになる。

彼「赤ちゃんはなぁ、天才なんですよ。」
私「そうなんですか?」
彼「そうですよ。赤ちゃんは全部感じる。よく、赤ちゃんの記憶は大人になると薄れていくといいますが、そんなことはないですよ。見たもの、聞いたもの、食べたもの全部覚えてるんですよ。」
私「僕もそう思ってました。赤ちゃんの記憶はすぐ薄れるものかと(笑)」
彼「みんなそう思ってんねん。だからこそ幼児教育は重要なんですよ。」
私「なるほど。。」

彼「赤ちゃんはハイハイするやろ?あれはたくさんさせた方がええで」
私「歩行器させなくていいんですか。」
彼「歩行器なんて最悪やで。ハイハイは筋肉をたくさん使うから子供の運動神経が育まれるんですよ。動作を通して脳にもええんやで。」
私「知らんことばっかりでした。」

彼「赤ちゃんがいろんなもの触るときはそれを耳からも伝えなさい。例えば木を触ってるときは、これは木やで~とか、ペットボトルを触っていれば、これはペットボトルやで~とか。聴覚からも情報を入れること。」
私「実践してみます。」

彼「あとはなぁ~~~~….」
私「へぇ~!?」
,,,,,,,,,,,,

学校や家庭では教わらないことばかり教わってきたなぁ。
としみじみ思う。。

今僕の仕事の原点はここから始まった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?