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写真で辿る旅行記 vol.6 アメリカ 2013年

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#写真で辿る旅行記

ニューヨーク・マンハッタンはエンターテイメントの宝庫。世界最高レベルのパフォーマンスが連日そこかしこで開かれている。見上げるほどの高さのビルが林立する街だが、一定間隔ごとに大きな公園も存在していて、そこに立つと街の喧騒が少し遠くなり、ビルの隙間からしか見えなかった空が大きく広がり、物事のスピードが緩やかになる感覚がある。Bryant Parkにあるレストランは公園を望むテラス席が素敵で2度行った。

だが一番有名なのはこの写真のCentral Parkだろう。

マンハッタン島のちょうど中心から北側に向かって広がるこの公園は、地図で見たときに受ける印象に反して、広大な敷地を誇っている。レンタサイクルで長い時間走っても南北の半分くらいまでしか行けなかった。

海外旅行では常に新しい刺激を受け続けるから意外と疲れる。ニューヨークも例外ではなく、マンハッタンは地下鉄で移動が楽なので一日にたくさんの場所を回れるが、朝から行動して午後になるとだんだん疲れてくる。Central Parkはニューヨーカーだけでなく旅行者にとっても、忙しいスケジュールの合間に肩の力を抜く時間を与えてくれる場所だ。

このニューヨーク旅行は、出張中の週末を利用したものだった。ニューヨーク州の南にあるニュージャージー州プリンストンに6週間滞在していたのだが、プリンストンからはマンハッタンまで電車が走っていて、1時間強で行くことができる。

もう一度ニューヨークに行けるとしたら、最初に目的地として選ぶのはブロードウェイ・ミュージカルだ。これから見る人にはお金を払ってもなるべく良い席で見ることを勧めたい。

私が初めて見たのはWickedで、劇場ほぼ中央で前から15列目くらいの席だった。目の前で繰り広げられる完璧な歌や踊りが全て生身の人間によって行われているということが信じられなかった。主役のエルファバの力強い歌にはただただ圧倒された。完璧に撮影・編集された映画はもちろん素晴らしいが、演者・観客ともにリアルな人間が発するエネルギーや興奮が合わさった空間の熱量は他では再現できない。

ブルックリンにも足を伸ばした。お洒落なカフェやブルックリン・ブルワリーの直営パブなどにも行ったのだが、残念ながらあまり強い印象は残っていない。

やはりニューヨークは、高価なブティックやウォール街の金融機関や世界最高のパフォーマンスなど刺激に溢れた街であり、そこで暮らすエネルギッシュな人々が主役だ。そんな人々が心と身体をリセットする場所として、Central Parkはマンハッタンに欠かせない役割を演じている。

写真で辿る旅行記 vol.6 アメリカ 2013年

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