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「ささやかな貯金と億万長者と写真集」の災難。

みなさんは”ささやかな貯金”をしているだろうか。

”ささやかな貯金”というのは、毎月2万だとか3万だとか、はたまた5万だとかいう万単位の高額貯金のことではなく、はたと気づいたときに小銭をちょろちょろと貯金箱に入れていくという、お気持ち程度の貯金のことである。


そんな私も去年の夏の終わり頃からこの”ささやか貯金”をしていたのだが、何とはなしにいくら貯まったか数えてみたら3万円ほどになっていた。

約1年で3万円。
これはすごいことではないだろうか。

この調子で行けば10年で30万円、100年で300万円、1000年で3000万円・・・そして、10000年後には3億円になり億万長者になれる計算だ。
つまり、思いついたときに手持ちの小銭を貯金して、できる限り長生きすれば誰でも億万長者になれるという目から鱗どころか、鼻から脳みそ、耳からあばら骨と言っても過言ではない簡単貯金術といっていいだろう。


しかしながら、鼻から脳みそが出ようが目からつま先が出ようが年収1京円の私にはまったくどうでもいい話なので、さっそくこの1年で溜めた3万円を使うことにした。

本来であれば3万円などというものは早々に燃やして、暗闇で靴を探す芸者娘の明かり代わりにしたいところではあるが、たまには別のことに使ってみるのもいいだろう。

やはりここは何か世のため人のためになるようなことに使いたいものである。
もしくは、今後の自分の人生に何かプラスになるようなことに使うのもそれはそれで素晴らしいお金の使い方だ。
このお金を元手に勉学に励み、何か特別な資格を得るのもいいかもしれない。
資格なんてものはいくらあっても困るものではない。
いや、この3万円を投資に回して、投資の勉強をしつつも徐々に徐々に増やしていくという手も捨てがたい。

いやいや、まてまて。

ここは最初に言った通り、「世のため人のため」思い切って全額寄付や募金をしてしまうのはどうであろうか。
この世界には明日も生きれるかどうか、という常に死と隣り合わせのとても辛い日々を過ごしている人達もいるのだ。
そんな彼ら、彼女らの些細な手助けにでもなれば、それはそれで素晴らしいお金の使い方である。

勉学、資格、投資、募金、寄付・・・どれを選ぶにしろ誰も文句はないはず。

「募金・・・・資格・・・勉学・・・」

「寄付・・・・勉学・・・投資・・・」

私は顎に手を当てては何度もこの言葉を繰り返し悩んだ。
悩んで悩んで悩み続けた。

やはり、このお金は有効に使うべきだ。


そうして私は悩んだ末、その3万円の一部を使い遠藤さくらさんの写真集をアマゾンで購入した。



「募金?資格取得?勉学?・・知ったこっちゃねえな!可愛いが正義だ!」

私は本日、さっそく手元に届いた写真集を天高く掲げ、そう叫んだ。

遠藤さくら写真集『可憐』絶賛発売中である。


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