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音楽をテーマにした曲

前の記事でサカナクションの山口一郎さんについて書いたんですが、今絶賛私の中でサカナクションブーム再来中です。

ドキュメンタリーの中でサカナクションの楽曲「ミュージック」について触れてて、この楽曲で紅白でたしサカナクションの中でも大ヒット大人気曲なわけだけど、正直自分の中ではライブで演奏されてもそこまでボルテージがあがる曲ではなかったんです。

けどよくよく考えてみると(よくよく考えなくても周知のことやけど)「ミュージック」ってサカナクションの中でも重要な曲だよな。って思って今結構聞いててめっちゃ好きな曲になってます。

バンド、アーティストが覚悟決める瞬間っていくつかあってひとつがアルバムに自分のバンド名を冠することだと思うのです。「ミュージック」はサカナクションの6枚目のアルバムsakanactionの表題曲。現時点での自分たちそのものだと言ってると言って過言じゃないですよね。

もう一個バンド、アーティストが覚悟を決める瞬間なんですけど

「音楽について表現すること」

だと思うんですよ。音楽ってこの世のこと全てを表現できるツールだと思うんですけど音楽で音楽を表現することって音楽を生業にする人間がやるのってすごく勇気がいると思う。生み出した楽曲がチープだと自分の他の楽曲までチープに見えることになると思うし。

「ミュージック」はサカナクションが自分たちの音楽について向き合い方を表現した曲なんですけど電子音からバンドサウンドに変化するところとか歌詞の中で本質はマジョリティに入れない中でマイノリティな自分たちがマジョリティに認められてしまうことを綴ってたりとか非常にサカナクション!って思うんですよ。

そんなこと考えてたら音楽のことや音楽との関係性を表現した曲って自分が好きな他のアーティストもたくさん出してるなってことと、当たり前だけどすごくアーティストの色が出るなってことでパッと思いついたものをまとめてみました。


星野源「Pop Virus」

音楽について歌った曲なんだけど歌詞だけ見るとラブソングに見えるんですよね。星野源のオールナイトニッポンに藤井隆さんが出た時に「こんな楽曲ファンの方は嬉しいですよね。君を探してる。なんて言われたら。」ってコメントしてそれに対して源さんがすごい冷めた口調で「そういう曲じゃないです。」って言ってたの覚えてる。Pop Virusっていう言葉自体は誰か別のライターが作った言葉を拝借したって聞いたけどPopっていう陽のイメージとVirusっていう陰のイメージの言葉の組み合わせが面白い。星野源とかいうPop Virusになら喜んで感染したい。

creepy nuts「阿婆擦れ」


前述のPop Virusと同じで恋愛ソングに見えるんだけどこれもHip HopというカルチャーそのものをR指定曰く「めっちゃええ女」にしたてて歌った曲。同じテーマ同じスタンスでもアーティストが変わるだけで全然違うテイストになるから面白いですよね。

ハナレグミ「音タイム」


ハナレグミ。俺が生で見た中でも音楽というよりも歌が自分が歌うということが大好きなんだなあと最も感じさせるアーティストなんだけどハナレグミらしさがでてる楽曲やと思う。


DragonAsh「Entertain」

コロナ禍中にリリースされた曲。コロナ禍でダイブモッシュや声出しが禁じられる中DragonAshはライブでダイブモッシュを煽りまくってた。アーティストが全体的に世間からの信頼を獲得しなければならなかった時期でもあったから正直ライブキッズ界隈やアーティスト達からの批判もあった。けどDragonAshは自分たちのスタンスを崩さずに争い続けてた。

さあ始めよう踊れ夢続け

仕舞い込んだ思い 曝け出していいよ
躊躇せず止まんな踊れ揺れ続け

さあ逆襲の時だ ほら
その声を僕に 聴かせて


音楽を歌った楽曲というよりは禁じられた中での音楽の価値を歌い上げる曲。めちゃくちゃかっこいいよね。
Entertainはツアーの表題にもなってて2022年の9月からスタートして2023年のファイナルが2月にあったんやけどツアー当初は世間的にもライブでの声出し禁止やったのがファイナル公演は政府からライブでの声出しが認可されてツアーを終えたっていうのがめちゃくちゃ運命的やと思う。


四星球「薬草」


これもそういえばコロナ禍でできた曲だなあ。
曲の目的は「Entertain」と一緒で抑圧された環境で病んだ心を復活させることやねんけどそのプロセスが全然違う。

「こんなしょーもない曲が死ぬ前に最後に聞くやったら嫌でしょ?やから生きてね!」

っていう実に卑屈な中にも四星球の愛らしさを感じるっていうかね。元気を出させるっていうニュアンスも「薬草」RPGゲームとかで1番最初に手に入る弱いアイテムに例えちゃうのがほんとに愛おしい。四星球のライブって最初っからずっと笑ってるのに最後は笑いながら泣いちゃうんだよなあ。ずるいやり口です。


岡崎体育「explain」


最後はこれ。この曲はとりあえずぐだぐだ説明するより聞いてみたらわかる。って感じやから聞いてみて。笑

この楽曲はもうライブで聴くことはできない。2019年のらさいたまスーパーアリーナの公演で封印されたから。現地に僕はいました。一生自慢したい。岡崎体育についてもいつか語りたいなあ。



いかがだったでしょう。色々紹介してて自分でも改めてアーティストの色が出てて面白いなって思った。何かひとつのテーマを決めた楽曲紹介また違うテーマでやってみたいです。

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