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ぼくがメンタル疾患で休職していた話

どうもこんばんわ。崇(たかし)です。
今日は少し重たい話ですが、自分が少し前まで休職していたという話をします。

複数のきっかけが重なり合う

自分が休職していたのは昨年のことになりますが、心身の不調を感じ始めたのは2年ほど前からでした。きっかけは複数あり、相互に絡み合っていたと思います。
難易度が高いプロジェクトと癖の強いクライアント、それに伴う長時間労働とプレッシャー。
それに加えて、昇格試験が重なったこと。

ぼくの勤めている会社では職位(ランク)が上がる際には役員たちに対してのプレゼンにパスする必要があります。それまでのキャリアをまとめ、今後の貢献を宣言する。当然、容赦ない質疑応答もあります。
生半可な内容では通ることができない内容で、通常の業務を行いながら準備をするのは自分にとってはとてもしんどかったわけです。

このあたりで、明らかに体調が崩れ始めました。
具体的には、不安・動悸・過呼吸・手足の震え・体に力が入らず立っていられなくなる、というような症状が勤務中に発生するようになりました。
そこで産業医に相談し、精神科へ通院。「パニック障害」と診断され、服薬生活が始まりました。

この段階では薬の相性もよかったようで何とか通院しながら業務を続けることができ、結果的に昇格試験にもパスして昇格することになりました。

トドメは昇格

ですが、結果的にこの昇格が自分の体調にトドメをさすことになりました。
自分は当時昇格したものの、相変わらず通常業務では苦しい局面が続いており、自分の能力に対して劣等感がぬぐえませんでした。
昇格したことにより、なおさら自分が職位に値する能力を持っていないのではないか、「この程度でよく昇格できたな」とか思われているんじゃないか、というような認知の歪みから抜けられなくなったのです。

また、この頃所属するプロジェクトが変わり、フルリモートでの勤務となりました。それにより一日中仕事をするような形になり、さらに生活にメリハリがなくなってきたこともよくなかったかと思います。

この段階で体調はさらに悪化。上述した症状に加えて思考が混濁し、不安症状が強まり、もはや仕事を続けることが困難な状態に。
ここにきて、さすがに「限界だ」「とにかく休みたい」と自覚し、主治医とも相談の上、期限は決めずに休職を決定。最終的な診断名は「自律神経失調症」ということになりました。

ここから2日程度で残務整理、引継ぎを済ませ、会社貸与のPCも返却。
休職生活に入りました。

休職生活

最初の一か月はとにかく休息していました。好きな本を読み、ゲームをし、街を散歩するなど、のんびりと過ごしていました。生活リズムは崩したくなかったので、夜は早めに寝て朝はちゃんと起きることは心がけながら。
妻も何も言わずに普段通り接してくれたのがありがたかったです。

主治医からは「服薬して休んでいる間に心が回復すると、自然と自信が戻ってくる。逆に言えばそれが来るまでは、焦ってはいけない」と言われていました。

少しずつ体力が戻ってきて予知不安が少なくなってきた頃からは、運動をしたり、軽い一人旅に出たり、活動の範囲を広げることができるようになりました。
いつになったら復帰できるのかという不安や、経済的な不安なども感じはしましたが、それよりも再発が怖かったため、焦らず日々を過ごしていました。

その後は主治医のすすめで、精神科病院でのリワークプログラム(うつ病などの精神面の不調を理由に休職した人に対する復職支援プログラム)に参加し始めました。
ここでは認知行動療法のグループワーク、ビジネスゲーム、医療ヨガなど色々なプログラムに参加することができました。
あまり詳しく書くことはできませんが、職員の方も、一緒に通っていた方々も素晴らしい人たちで、とても有意義な時間を過ごすことができました。

自分という人間を掘り下げるプログラムも多く、自分の思考のクセや認知の歪みに対しても客観的に見つめなおすことで、少しずつ自己肯定ができるようになったと思います。

そして復職

そしてリワークプログラムを続け体調も戻ってきたころ、ようやく主治医の言っていた「自信」が戻ってくるのを感じました。うまく書けませんが、「こころの力が回復してきた」という感じです。
こうなるとだんだん仕事というか、社会生活を送りたいという気持ちになってきました。リワークの時間を増やしながら復職に向けた準備を行い、ついに主治医から復職の許可が下りて、復職しました。

結果的に、約半年の休職期間でした。

「サステナブルな生活と働き方」という目標

現在は就業制限等もなく完全にフル勤務しています。自身の思考のクセを自覚し、体調が崩れそうな予感がするときには積極的に休むなど、必要に応じた調整を行っています。

また、自己肯定感が高まったことで、結果的に休む前よりも仕事のパフォーマンスも上がってきたように感じます。最近は、昇格後の職位に見合ったパフォーマンスは出せているという自己評価が持てるようになりました。

復帰するにあたり、自分は「サステナブルな生活と働き方」を目指すという目標を掲げました。生活も、自身も犠牲にしない。
自分は人生の節目である40歳の時に休職したのですが、この経験はこの後も続く人生のために自身を大切にすることの重要性に気づかせてくれたと思います。また、多くのコンテンツなどに触れる時間も取れたため、自分の幅を広げることができたと思います。

今後も休職期間中に感じたことなどをnoteに書くかもしれませんが、今日はこのあたりで。

ありがとうございました。

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