いつからだろう。旅を好きになったのは。
僕は大学から陸上を始め、2年で辞めた。部活をしていた頃は週6で練習があり、時間的な拘束があった。しかし、部活を辞めてから圧倒的に暇な時間が増えた。そして、さらに自分と向き合う時間が増えた。自分は何がしたいんだろう。どう生きたいんだろう。様々な自己啓発本を読みながら人生について考えた。そして、高校生のとき、たまたま図書館で手にとって少しだけ読んだ本のことを思い出し、なんとなく買ってみた。阪口祐樹さんという人が書いた、「うつ病で半年間寝たきりだった僕が、PC一台で世界を自由に飛び回るようになった話」という本だ。
いま思えば、これがきっかけだったのかもしれない。阪口さんの定義するパワートラベラーというPC一台でお金を稼ぎながら世界を飛び回るという生き方に憧れを抱いた。そして、旅をするようになった。車で九州一周をしてみた。日本一周もした。青春18切符の旅もしてみた。海外にも行ってみた。とても楽しかった。行ったことのない場所に行くのはとてもワクワクするし、新鮮な気持ちになった。さらに旅の本を読むようになり、そして、いつしか「世界一周」をしてみたいという想いが芽生えてきた。
そして、今年の9月3日、世界一周の旅に出た。
僕にはまだ世界のどこにいてもお金を稼げる確実な力はないけど、場所に縛られず、自由な生き方ができるという根拠のない自信がある。
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