読書ノート(80日目)
さて、本日もこちらの本からです。
本書は、経営コンサルティング会社の
BCGが重要と考える10のトレンドを紹介。
また、未来を予測できない不確実な中でも
シナリオプランニングの手法で対応できる。
という内容です。
今日はその9つ目である
⑨都市空間の変化
スマートシティをめぐる新たな
プラットフォームエコシステム
についてです。
今回はスマートシティに関する
テーマでしたが、日頃から耳にする
WEB3がこのようなところに繋がってくる
ということで理解が深まりました。
今回のテーマを要約するとしたら…
とこんな感じでしょうか。
もう10年前の話ですが、
JR東日本がSuicaの乗車履歴を活用した
統計データを社外に販売する検討をすると
発表したところ、批判の声が大きかった事を
覚えている人も多いのではないでしょうか
もしWEB3の世界が実現すれば
この乗車データを各個人が所有し管理する
世界に変わる、ということで
データ提供で恩恵を得たい人はデータを提供し
データを提供したくない人は拒否できる、
そんな世界が始まるのかもしれない…?
そうすれば、データを活用した都市開発で
スマートシティの実現にかなり近づくのでは?
といった妄想をしてみました。
本書の中で、オンライン行政サービスの
満足度が高い国の一つとしてエストニアが
紹介されていました。
エストニアが行政サービスで先進的で
あることは数年前に参加した勉強会で
教えて頂いたことを思い出しました。
ほとんどの行政サービスはデジタルで
手続きができるようになっているものの、
婚姻などに関する人生で重要な決断にあたる
手続きは、紙のままで残しているとのこと。
この話を聞いた当時、
何でもデジタル100%を目指すのではなく、
そういうメリハリがある設計ができることって
素敵だなぁと感じたのを思い出しました。
ちなみに、エストニアの電子政府では
国民の情報は学歴・生い立ち・犯罪歴など
全ての個人データが管理されているものの、
政府がアクセスできるデータの種類を限定する事で
個人が自身のデータを管理している状態を実現
しているみたいですね。
そういえば
このエストニアの電子政府って
会社でいう従業員の個人データを
人事部が中央集権的に管理している状態から
従業員自身が管理する状態にして、
会社がその個人情報にアクセスして良いかは
従業員の意思で決める事ができるようになる
そんな世界は、会社という
小さい単位で起こせる変化なので
近い将来に実装する会社も出てきそうですね
ということで、今日はこの辺で。
それではまた明日―!😉