癒やしの達人2歳児。「オヤジなんてちょろい」の巻。
癒やしの達人2歳10ヶ月のアナちゃん。
チョコとアイスが大好きです。
特に、6個入りの森永乳業のpino。
バニラとチョコのハーモニーが子供達に大人気。
昔からある定番アイスで、当時、珠のように可愛かった
47歳のオヤジも大好きでした。
ママが洗濯しているスキに・・・。
癒やしの達人2歳のアナちゃんは、
とっても甘え上手です。
幼児のカワイさを武器に、オヤジに上手におねだり。
お昼前、
「パパ、ちょっとこっち来て～」
と、モチモチッとした小さな手でオヤジを引っ張り、
キッチンの冷蔵庫前へ。
冷蔵庫下段にある冷凍庫の取っ手をひっぱり、
「う～ん、う～ん。開かない」
この時、癒やしの達人は、アイスが欲しいとか、そんな貪欲なことは言わず、まるで天子のようなスマイル。
「ここ、開けたいの？」
と、開けてあげると、
達人は、中をまさぐって、
「ない。ない。ナイのッ！」
「アイス？もうお昼だから、我慢しとこうか」
「イヤッ、イヤの！」
ここで、2歳のイヤイヤ期が顔を覗かせ、ゴネ始める。
オヤジの心の内では、イヤな予感しかしない。
癒やしの達人に弱いオヤジは、達人を抱き寄せ耳元でこっそり
「ママに内緒で、pino食べる？」
「食べるぅ。ママに内緒ね。シーっ」
達人もヒソヒソ声で喜んでいる。
ママは、子供達が勝手にアイスを食べてしまので、
冷凍庫の下の方にpinoを隠している。
それを知っている達人、オヤジを使って、なんとかpinoを手に入れようとしているのだ。そしてオヤジが、pinoを1個だけとると、
「もう1個！」
「えー！2つ？」
「2つ、欲しいのっ！！」
癒やしの達人は、感情の起伏も激しい。
甘えたかと思えば、哀しみ。
哀しんだかと思えば、怒りを露わにする。
生まれ備わった天性のツンデレ。
こんなツンデレぶりをぶつけられると、
慣れてない人は、出口の見えない困惑の奈落に落ちてしまう。
さらに達人は、コレを誰にやって、
誰にやってはいけないのかも心得ている。
そして自分のオヤジを、甘えたり泣きわめいたりで、
自分の思い通りに操りやすいことも知っている。
達人の洞察力は鋭い。
達人にとって、ママより与(くみ)し易いオヤジは、
達人の術中に、まんまとはめられてしまう。
オヤジは、困惑しながらもpinoをふたつお皿にいれて、
あろうことか食べやすいホークまで渡してしまうのである。
先ほどまで愚図っていた、達人はニヤリ。
勝利のルンルン。
とびきりの笑顔で「ありがとう」と可愛くいう。
オヤジは良い気分で「どういたしまして」と答え、オヤジはオヤジで満足げ。オヤジはまだ気付いていない。すでに、癒やしの達人の手のひらの上で転がされているがことを。
そして、達人はお気に入りのTouTubeチャンネルを見ながらご機嫌にpinoを頬張る。
ひとつ目。
ふたつ目。
あっという間に、平らげるのである。
おかわりルーティーン
pinoを食べ終わると
お皿を持ってきて、オヤジに差し出す。
「食べ終わった？お皿持ってきてくれたの？ありがとう」
と、オヤジが片づけようとすると
達人は、顔をしかめて
「違う～！もっと欲しいの！」
「えっ、アナちゃん2つって言ってたやん。」
「イヤのっ！」
癒やしの達人は、なぜかイヤッの語尾に「のっ！」をつけて
イヤをスゴく強調してくる。
「えーっ、ママに怒られるで。」
「イヤのっ！」
「じゃあ、1つね」
「イヤのっ！」
「えっ、ふたつ！？」
そっと頷く、達人。半泣きで、怒りの表情を込めながら、
そっと頷くところが癒やしの達人と呼ばれるゆえんである。
癒やしの達人に、見つめられたオヤジは、
もうすでに魂を奪われた抜け殻である。
そして、さらに追加でpinoを2つあげてしまう。
すると達人は、またルンルンでTouTubeチャンネルの続きを見るのである。
そして、、、
魂を掌握されたオヤジを扱うのは容易い。
達人は、この同じ手法でもう一度、オヤジを手玉にとって、結局6個入りのpinoの1箱をまるまる食べ終えてしまうのであった。
達人は、チョロいオヤジを傍らにご満悦の様子。
ママには内緒にしておこうと言っていたにもかかわらず、
癒やしの達人は、堂々と口の周りに証拠を残したまま、
ほら、この通り。
洗濯をすませたママが、達人を見て、
「pino食べたのダレ!?(^_^)アナちゃん、ちょんバレや!!」
今のところ我が家には、癒やしの達人アナ姫に、
抗う者はいない。ましてやオヤジは、従順な使徒と化してしまっているのである。
最後まで、ありがとうございました。
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