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正負の数の加減

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代数和形式を優先しています。教科書通りの進め方ではありません。なぜその方がいいかの説明も。
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#マイナス

増加量は、変化後-変化前で計算する。公式に当てはめて自動的に計算してしまえばいいのだが、この減法の計算のしかたを意味づけしてしまうと、つまり、位置−位置だ。ベクトルと言う異質な量が出てくる計算なのだ。

★に続く

数直線上で計算結果を見つけさせるのは、指を数えて計算することに似ている!この素朴な計算結果の「探索」を経てから、便利なアルゴリズム(減法は、符号を変えた加法)を見せてあげたほうが、ありがたみがわかっていいのでは?

負の数とは0より小さい数???

負の数とは0より小さい数???

「0より小さい数」という表現は、数学的には正しいのだが、やはり素朴には違和感がある。それは、たぶん数学における「量」と「数」の関係にあるからだ。

教科書を見てみよう 負の数の定義や、その大小関係については、教科書を見てみると、結構違う。(A~Gは筆者のコーディングである。)

(東京書籍)

(数研出版)

(学校図書)

(大日本)

(教育出版)

(日本文教)

(啓林館)

0より小さ

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減法の意味(2) ひき算の意味を網羅する

減法の意味(2) ひき算の意味を網羅する

 ここでは便宜的に、小学校で習うたし算(非負数+非負数)・ひき算(非負数ー非負数=差が非負数)と、中学校で学習する負の数を含めた加法・減法を区別して表現する。

 算数教育学の本などを読むと「求残」「求差」「求補(求部分)」などのことばが並んでいる。ちょうど「和から」さんで、わかりやすい記事が出たので、これらの説明はそちらを。

 ところが小学1年で基数からスタートした加減が、中学に上がるまでに1

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正負の数 加減計算の学び直しルート

正負の数 加減計算の学び直しルート

 正負の数の加減のプリントを公開する。

 教科書の進み方とは異なっているので、教科書の補助的に使ったり、とくに教科書でわからない人が使うことには向いていない。教科書に基づいた学校授業・試験勉強とは全く独立して、正負の数の計算ができるようになりたい人向け。「学び直し」向け。ただしルートがちがうだけで、このプリントが終われば、中学教科書範囲の計算は終わっている。(実は公文の進め方にかなり近いことが後

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なぜ教科書通りの進め方じゃないプリントに?

なぜ教科書通りの進め方じゃないプリントに?

https://note.com/tajif/n/n0e71776e267d

 なぜ、教科書通りじゃキツいと思ったのか。子どものケースから

真面目にやりすぎる子 (  )+(  )をフラッシュ暗算でできるように頑張っちゃう。(  )ー(  )も。
・・・途中、飲み込めなくて何となく身につけていたり何となく答えにたどり着いているケース。文字計算でも定着しにくくなる。
 ( )形式のフラッシュ暗算

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