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チョコレートマジック

あなたはその時何を一体望むのか。
何を思い描いているのか。
それが何よりの鍵のように感じた。

僕は甘いものをちょっと摘んで満足するのが好きで、オーガニック系スーパーのトレーダージョーズ(Trader Joe's)に行くと、毎度のごとく購入するものがある。
それが写真のチョコレート。
ちょっと摘みたい僕にはとても丁度良い。

Trader Joe'sのチョコトリュフ

今週ニューヨークのチェルシー地区にあるトレーダージョーズに行ったので、そのチョコレートを買うつもりでいた。
いつも在庫がたくさんある商品だが、その日は全く見当たらなかった。
ありそうな棚を見てもどこにもない。
バレンタインデーが近いので、売り切れてしまったのかと少し残念な気持ちで、レジへ続く長い長い列に並んだ。

しかし、そこでこの状況で自分は何を望むと自分に問いかけた。
ネガティブに傾きがちな時に、「今、何を望む?」と自分に聞くように癖づけしている。

「レジに行くまでの間にチョコレートが現れる」

そう僕は望んだ。

列を前へ前へと進んで行く間に、バレンタインデーの特別セクションみたいなところを通った。
そこにも馴染み深い赤い箱は見当たらなかった。
レジへ続く列沿いにも低い棚がずっと並んでいて、そこにも商品は置いてあるのだが、更に前へ前へと進んで行くと僕から5人ほど前付近に1つだけ赤い箱が見えた。
「あった!」
心が動いた。

しかし箱の開け口がどうも半分開いているように見えた。
ちょっと嫌だなと感じた。
そこで、もうあまり時間はないけれど更に自分に聞いた。
「何を望む?」

「きれいな状態の箱が現れる」


と望んだ。
そうしたら、ここを越えたらもうレジですという地点、つまり列の最前列の隣の棚に完璧な状態のチョコレートが1つだけ置かれていた。
やっぱり要らないなと誰かが思って、レジに向かうまでに置いていったものかもしれない。
しかし僕が欲しかったものは現れてくれて、今僕はそのチョコレートを美味しく摘めている。

こんな魔法のようなことは本当にあって、大切なのは自分に細かく望みを聞いてあげること。
自分の望みを明確にする。
漠然とした望みや、妥協した望みであると、中途半端な状態のものが現れてくるのだと思う。

現実は難しいものだと、僕は大人に教わって育った。
しかしこのようにコツコツと現実を使って遊ぶと、現実が楽しいものに変容してくる。
現実は確かに意識の反映であって、自分が見たいものを映し出してくれる。
難しいという形容詞を与えるものではないと今では思っている。

果たしてあなたは何をあなたの現実に映し出したいのか?
モヤっとする現実を見たとき、ぜひそう自分に聞いてみてあげてほしい。

太陽

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