アスリート応援!たいよう治療院について②

無事理学療法士の国家資格を取得し、

明るい人が多くて、3徹しても観光するくらい好きな場所がたくさんあった

関西の病院に就職しました。


理学療法士になるために、

高校から大学進学を目指して、

大学では

重たい何百ページもある医学書を何冊も何冊も勉強したし…

全身の骨も筋肉も神経も靭帯もありとあらゆるものも覚えたし…

大変な実習も乗り越えたし…

少しは患者さんを治せるようになってるんじゃないかと思っていた勘違い社会人1年目水島は衝撃を受けました。



理学療法士の国家試験は

あくまでも最低ラインでした。



あれだけ勉強したことも、

患者さんを殺さない、病気や怪我を悪くしない最低限の知識だけ。

治すの「な」の字も出来ませんでした。

見えすらもしませんでした。(笑泣)



バイザーという担当になって指導して下さる先輩について

毎日先輩の言う事を理解することと、

必死に学んできた最低限のもってる「だけ」の知識を

すぐに頭の引き出しから出せる様にするだけで1日があっという間に過ぎて…


一緒に担当させて頂いた患者さんのことは、

誰よりも話を聞きに行って

生活も歩行も、何度も何度も聞いて、見て知っている「はず」なのに、

治療で1日1時間程度診ている先輩の1/10も必要な事が見えてなくて…



泣きながら悔しがりながら

毎日必死に目の前の患者さんが治せるような理学療法士になるために必死でした…


そんな日々が数年過ぎた頃…



やっと独り立ちが許可されるようになる頃…

ペーペー水島は新しい壁にぶち当たっていました。


怪我や病気にはそれぞれ

こういう風にこういう時間をかけて治るよーという平均したものがあります。


わかりにくいのですが、

例えば

紙で指を切ると…

痛みを感じる

→ 血が出る

→ 血が止まる

→ かさぶたができる

→ かさぶたがとれる 

→ 赤みが残る 

→ 固い皮膚になる…


これら全てが10代なら1週間

30代なら平均して2週間かかります。


ですので、

いつまでも血が止まらなかったり、

2週間かかってもかさぶたができなかったりするなら異常です。


傷に土が入っていませんか?

かさぶたをはがしていませんか?

など…


だいぶざっくりで怒られそうですが(笑)


これが

骨折でも骨の場所や種類によっても違いますし、

脳梗塞でも血管が詰まった場所や治療法や治療したタイミングによってもこれが違ってくるんです。


膨大な量ですが、

何度も何度も何度も何度も診るので、これはある程度わかるようになるんです。


ただ、10代の切り傷を1週間で治るように

心配して、確認して、リスク管理をすることはできる。


ただ、私は

普通にしていれば1週間で治る10代の切り傷を

3日で治したかったんです。



それが

本当に

なかなか、なかなか出来ない…


でも周りをみると

先輩も案外難しそうで…



あれ…?

これが理学療法士の…限界?



えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!(笑)


納得…したくない!

諦め…たくない!

諦めたらそこで試合は終了ですよね!?安西先生ーーーーーーーーー!(笑)


諦め切れない強情ペーペー水島は

医学書をすみからすみまで読み直して

図書館に行って読める医学書を読んで

論文を読んで読んで読んで…

目につく勉強会に全部参加して…



同期が美味しい食事を食べたり、

部屋の家具を整えて生活を充実させていく横で、


猛烈

勉強、勉強、勉強…の末…


答えは…



とうとう…



見つから



なーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい(笑泣)




もちろん奇跡的な回復をする患者さんはいました。

その患者さんを分析するために論文にして、

なぜ奇跡的な回復をしたのか病院内でも学会でも理学療法士だけではなく、他の医療職種にも検討して頂きました。

ただ、私のリハビリが大きく影響して

治ったと証明できませんでした。



そしてその奇跡的な回復は1年で5人もおらず…

のべ人数

1日8人はリハビリをして、

(1週間~半年程入院する患者さんをみていたので、単純な人数計算はできませんが…)

1か月でのべ160人

1年でのべ約2000人(1920人)リハビリした中の


たった

5人!!!



少ない!


少なすぎる!


と言うか人数にすると恐ろしい数ですね…(笑)

良く諦めなかったなペーペー水島(笑)


続く。

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