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世界が注目する台湾式のSDGs!サスティナブルな台湾エクセレンス賞受賞製品4選

世界的に環境への意識が高まっている昨今、みなさんの身の回りでも「SDGs」という言葉を耳にする機会が増えたのではないでしょうか?

SDGsとは、Sunstainable Develipment Goalsの略称で、直訳すると「持続可能な開発目標」ということになります。
2015年に国連サミットで採択され、2030年までに実現したい具体的な17のゴールと169のターゲットから構成されています。

台湾がSDGsに対して掲げているスローガンは「Taiwan Can Help, and Taiwan is Helping!」
国連には加盟していない台湾は、このスローガンとともに自らSDGsを推進しています。

そのため、現在多くの台湾企業がSDGsを重要視していてエネルギー対策や気候変動対策など、環境保護を始めとした取り組みを強化しています。
国際社会に向けて、政府、企業が一丸となっていつでも環境のために貢献できるという姿勢を常に示してきた結果、2021年、SDGs実現に向けて取り組む、政府、民間団体、企業、個人を表彰する国際的なアワード「Catalyst 2030」において、台湾は「国家・政府賞」を受賞しました。

今回はそのように世界から注目される、台湾のSDGsな取り組みを象徴する台湾エクセレンス賞受賞製品をご紹介します。


使い捨て容器がもたらす環境破壊を解決!リサイクル可能な紙容器

台湾エクセレンス銀賞受賞 CircuWell「全紙製リサイクル容器ソリューション」
https://www.taiwanexcellence.org/jp/product/1110778

みなさんは、一般的な紙コップは他の紙製品と一緒にリサイクルすることができないのをご存知ですか?
紙コップは防水・防油のためにPE樹脂をラミネート加工しているため、再利用するためには集中処理しパルプと樹脂を分離する必要があるんです。
台湾でもそのリサイクル率は25%以下です。

2020年にChung Hwa Pulp(以下、CHP)が発売した全紙製リサイクル可能な食品容器ソリューション「CircuWell」は、そんな使い捨て容器がもたらす膨大な廃棄物と環境破壊を、素材の段階から解決すべく開発された製品です。
多層構造で、特許取得済みの水性分解性コーティングを施すことにより、防水性、耐油性、ヒートシール性を実現し、使用後はそのまま既存の紙のリサイクルシステムで再生することが可能です。

CHPは1968 年に設立され、2012年10月にYFY Inc.の紙・段ボール部門と合併し、紙パルプ製造の業務効率化を実現しました。
主にパルプ、段ボール、印刷用紙、特殊紙の製造・販売を行っている会社です。
環境的に持続可能な製品の開発に取り組み、その植林地は FSC™ COC 認証 PEFC™ 認証やカーボンフットプリント認証などの国際的なエコ認証を受けています。


持続可能な次世代ディスプレイ「電子ペーパー」

台湾エクセレンス銀賞受賞 E Ink Holdings Inc.「Kaleido Plusプリントカラー電子ペーパーディスプレイ」
https://www.taiwanexcellence.org/jp/product/1110848

年間300億元(約1,290億円)とも言われる電子ペーパーの市場で、シェア90%以上を誇るイー・インク・ホールディングス。
液晶ディスプレイメーカーとして1992年に台湾で設立された同社は、電子書籍や端末の普及に伴って2000年初頭に主要事業を電子インクや電子ペーパーに大きくシフトしました。

電子ペーパーは紙に代わる新たな機器として、非常に大きな可能性を持っています。
同社は2021年までの5年間で、約1億3,000万台の電子書籍端末と約4億個の電子棚札を販売。これは約2,200万トンのカーボンフットプリント(CO2e)(※)を削減できたことになります。

非常にエコで、視認性もよく目が疲れにくいなどのメリットもある電子ペーパーですが、実はカラー対応の電子ペーパーはまだ普及し始めたばかり。
こちらの「Kaleido Plusプリントカラー電子ペーパーディスプレイ」にも搭載されているカラーディスプレイの実現は、イー・インクが電子ペーパーの開発を始めた頃からの長年の目標で、毎年年間売上のおよそ17%をカラー技術の研究に費やしてきました。

2020年にカラー対応製品が発売されたのち改良が重ねられ、カラーバランスと質感を向上させるとともに、発色性能が格段に向上しています。
そしてフロントライトとガイドを使用することで、散乱光による色の混ざり合いを最小限に抑えています。

電子書籍リーダーや手書きノートなど、素早いページ切り替えが求められる市場向けに開発され、優れた色合いと書き心地、読書体験を提供してくれます。

(※)カーボンフットプリント:
直訳すると「炭素の足跡」。
商品やサービスの原材料の調達から生産、流通を経て最後に廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量をCO2に換算したもの。


充電電力の無駄を大幅に削減!EV充電器

DELTA「急速充電器DC Wallbox 50kW」
https://www.taiwanexcellence.org/jp/product/1110954

世界的に炭素排出削減目標が明確に定められ、内燃機関車の販売禁止期限を設定する中、EVの普及が今日のトレンドとなっています。

1971年に創業したデルタは、1970年代に発生したオイルショックを問題視し、電力浪費の状況を改善するべく製品開発に取り組んできました。
電源事業で売上世界第1位を誇るデルタ。
2010年には、米国EV向け充電用パイルを受注し、現在ではEV電装品における一次サプライヤーとなっています。

そんなデルタの「急速充電器DC Wallbox 50kW」は、主要なEV充電ソケットに対応しており、業界最高レベルのエネルギー変換効率を実現し、充電電力の無駄を大幅に削減することができます。
そしてRFIDやクレジットカードなどの使用者を識別・管理する機能を備え、手軽に利用できます。

充電スタンド設置に必要な面積が小さく、都市部の狭い駐車場などでも空きスペースを利用して設置することが可能です。

同社は2020年に出光興産株式会社と合同で、横浜に複合型EV充電ステーションを開設。
充電設備・駐車場・カフェが一体となった施設で、自治体の災害対応拠点にもなっています。


原料は廃棄物だったパイナップル!?リサイクル可能なファブリック

SUPER TEXTILE CORPORATION「パイナップル葉繊維生地」 https://www.taiwanexcellence.org/jp/product/1110872

スーパーテキスタイルは、1975年にスピーカー生地やベビーカー生地などの工業用繊維製品のメーカーとして設立されました。
1993年からペットボトルをリサイクルしたエコファブリックの研究開発を行い、国際的に認められたOeko-Tex Standard 100、CE、および台湾のグリーンマークに合格しています。

そんな同社が開発した新たなテキスタイルの素材。それはなんと「パイナップル」です。
主要なファブリックサプライヤーであるスーパーテキスタイルは、廃棄物が環境に与える影響を軽減するリサイクル可能な素材を使用したファブリックを長い間開発し、作成し続けてきました。

2019年から産業廃棄物削減の分野から、農業廃棄物削減の分野に参入し、パイナップル葉繊維生地の開発にも成功しました。

ナチュラルで心地よいリネンのような風合いの生地で、柔らかさと同時に強さがあり、コットンのように扱えます。
パイナップル葉繊維生地に塗布されるPUは、強度、耐摩耗性、耐寒性、色、光沢、柄などを調節することができ、デザインパターンの幅が広く、理想的な動物皮革の代替品です。

元がパイナップルなので、製造過程で発生する不要な部分は肥料にすることができます
畑の廃棄物だったものを繊維に変え、都市と農村の持続可能な発展を目指しています。



台湾ブランドのSDGsに関する取り組みをご紹介してきましたが、いかがでしたか?

SDGsは国や企業だけの取り組みではありません。
「ちょっと難しいな」と感じることもあるかもしれませんが、自分の身の回りの小さなことから変えていくことが、目標達成のための第一歩になります。
生活していく上で当たり前のことが増えていけば、自然と環境も変わっていきますよね。

台湾エクセレンスの審査基準には、「環境に優しく再生エネルギーを利用するプロセスを配慮しているか」「ECO規制に沿った地球に優しい設計か」といった項目も設けられているので、どの受賞製品もSDGsの精神をもった製品です。
みなさんが環境のことを考えて何か選ぶときは、台湾エクセレンスのマークがお墨付きの印になります!ぜひ、注目してみてくださいね。



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