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一昨日2021年7月31日(土)、漸く、私も台湾のダークミステリー映画『返校 言葉が消えた日』を観てきた📽️ これは、台湾の人気ゲーム『返校 -Detention-』が2019年ついに映画化されたものだ。台湾で実際にあった「白色テロ時代」を知らない者にとっては、ある種ホラー映画として衝撃的だっただろう😨しかし、私にとってはかつての私の実体験が克明に甦ったことから、上映開始早々一瞬にしてその恐怖に包まれた。

    当時、中華民国の国民党が中国大陸で中国共産党と国共合作で抗日戦線を戦い抜き、結局日本を不利な状況に追いやったが、その後、国民党が中国共産党に敗北し、蒋介石率いる中華民国の国民党(国民政府)が台湾を実効支配した。そして、国民政府が持ち込んだ中国語(北京官話)による「国語政策」で、台湾を実効支配を強化するため、学校での中国語以外の使用禁止で罰則もトラウマになるほどの恐怖であった。また、政治犯の逮捕と投獄、そして拷問は映画では触れられていない狂気の沙汰もあった。                      

    1987年の戒厳令解除前後に、私が台湾の検疫で「この本は、一体何だ。何のために持ち込んだのか。」と長時間も問い詰められたのを思い出した。この本とは、研究に必要な香港の出版社によるものだったが、内容は政治、歴史、思想等々。あ~、恐ろしかった。それ以外にも、戒厳令が解除されて、間もない頃だったが、私が留学していた台湾の國立政治大学東亞研究所(修士課程・博士課程前期課程)での出来事も壮絶だった。クラスで唯一の日本人であった私は、日本人であるが故に、ここぞとばかりに国民党の大学院教員からの残酷な数々の仕打ちを、集中砲火のように2年間授業中に受け続けた。しかし、それで終わりではなかった。   

   修士取得後、帰国し日本にある台湾政府の外郭団体の事務所に就職したが、約四半世紀が過ぎ、日本の某大学の博士課程後期で、研究を再開した時に、台湾の指導教官の口述自叙伝の締め括りに、私のフルネームと当時の出来事、そして捏造された私の修士論文のタイトルと「日本が大陸を侵略したことを私が認めた」と書き換えられた文言を目にした時に、その指導教官が幼少期に大陸で日本軍に家を焼かれ、路頭に迷った恨み憎しみが尋常ではなかったと聞かされてはいたが、晩年になっても私を通して恨みを果たさずにはいられなかったことほど根深かったことを改めて知らされた。

#振り返りnote

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