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エチオピアの生産者を交えたカッピング会が行われました。

 今日、すごく貴重な体験をさせて頂きました。

それは、

現地の方をお招きしての商談会を兼ねたカッピング会

 僕は、お店をしていないので、生豆を麻袋で購入することができずに恐縮してしまいましたが、すごく良い時間を過ごさせて頂きました。

 エチオピアの「アラカ」「ゴティティ」の珈琲を飲んで感じた
生産プロセス技術の高さが、今回、その豆を作る方のお話を実際に聞くことで、確信に変わりました。

 METADというエチオピアの会社から直接輸入されている豆で、「ゴティティ」「アラカ」「ブク」は、全部そこから来ているものなのです。

 生産する上で、高品質の豆を作るには、「設備投資が第一」ということを強く仰っていました。
なぜかというと、「鮮度を保つため」、だからです。

 収穫から出荷までのプロセスが早ければ、より良い状態で渡すことができる。

これを聞いた時に、「農作物」であることを再認識しました。
僕も普段は農業をし、野菜を生産しているので身に染みるほど理解できます。
収穫から出荷、保管までの処理を、基本は一日で終えなければなりません。
特に、収穫からパック詰めまでの作業は時間との勝負です。
収穫した作物は、熱、空気、水など、ストレスを受けやすい状態にあるので、早く冷蔵保管してあげることを第一に考えます。

まさに、「鮮度第一

そのためには、機械で出来るところは機械で効率化していく。

 コーヒーに関していえば、収穫、チェリーの皮剥き、ミーシュレージ処理、乾燥までの間隔を縮めることが、大事だと仰っていました。

そのため、パルパーやアフリカンベッドに投資し、排水設備も整え、環境にも配慮した生産プロセスをしているのです。

 次に、
「良い豆」を作るための栽培技術をラボで調べ尽くしている。

 高品質の条件が、土壌分析や方角、標高、寒暖差、降雨量などのデータから推測できる環境があること。
この話を聞いた時に思い出した言葉が

鬼に金棒

唯一無二のエチオピアの豆に、高い生産技術が合わさると、コーヒー界で対等になるのはパナマ–エスメラルダのゲイシャ種しかないかもしれません。

僕は生産技術に関しては、ブラジルが1番なのかなと、いろんな豆を抽出したり、飲んだりして思うようになりました。
それを、「気軽に味わえる値段」で手に入れる事が出来る。
本当にこれで良いのだろうか、と思うようになったのも事実。

 この時、「土壌に含まれるミネラル分が味の構成を決定する」、と仰っていたのが印象的でした。
豆の潜在的な味、エチオピアの豆が好きな人がたくさんいると思いますが、
あの質をもっと高いレベルまで持っていく事が出来る。

実際に生産している方から聞く話しは、本当に刺激的です。
身が引き締まります。

豆からもその素晴らしさがビシビシと伝わってきます。

今回、カッピングをしたのは

「ブク」の ウォッシュとサンドライ
「ゴティティ」の ウォッシュとサンドライ
「アラカ」の ウォッシュとサンドライ

計6カップ

「ブク」
 ウォッシュは、どれか一つ選べと言われたらこの豆だ、と思った豆です。
綺麗な酸味、パッションフルーツなどの緑や黄色系の柑橘の香り、口に含んだ時の質感、冷めてもブレない味。
エスプレッソで飲みたいと惚れてしまいました。
サンドライは、冷めてからがすごくナチュラルの良さが出ているような印象でした。すごく上品な印象が忘れられません。
「ゴティティ」
 シャープな印象を抱きました。レモンティーのような果実感に紅茶の風味が合わさったような、独特の印象。3種の中で唯一「野生的」な風味を持っている印象でした。
サンドライが、蜂蜜のような濃厚さが出ていて、少し複雑味もあり、冷める程にススってしまいました。
「アラカ」
 まろやかな完熟のベリーの香りがウォッシュとサンドライの両方に感じられ、赤ワインの風味がすごく表現されていて、「魅惑的」な豆でした。
この精製は、嫉妬する生産者の方多いのではないかと、作る側になってしまいました。笑

改めて高品質を頂けていることに感動してしまいました。

コーヒーが農作物であること
先進農業であること

今回、実際にコーヒーの先進農業をされている方のお話を聞き
僕たちが「嗜好品」として楽しんでいるものが
どう思われているのか

直接、感じることができたことは、コーヒーに携わる者として、まだまだ未熟者だと突き付けられました。

実際に、畑、農場へ出向き

生産者への信頼、尊敬、

をきちんと示すことができて初めて

「コーヒー人」は勤まるのかもしれないと
痛感しました。

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