Taisuke Yoshida

フォトグラファー、フランス在住。犬猫と現代アートが好き。アウトドアに憧れるインドア派。…

Taisuke Yoshida

フォトグラファー、フランス在住。犬猫と現代アートが好き。アウトドアに憧れるインドア派。 長年住んだパリを離れ、現在はノルマンディー地方で田舎暮らし。 趣味はキャンプとピアノ。愛車はフォルクスワーゲンT3ヴァナゴン1986。メインカメラはLeica SL3, Q3、M10-D。

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  • ライカあれこれ

    ライカに関連して書いたnoteをまとめています。

最近の記事

ライカSL3+オールドレンズでパリを歩く

こんにちは、吉田タイスケです。 今回のレンズは1938年製エルマー35mm f3.5。 一応ライカ最新ミラーレス、SL3との組み合わせでどう写るのか、気になって仕事の撮影合間に街を歩いてきました。「6000万画素でオールドレンズ」っていうのをやりたかったんですが、あとで気がついたら1800万画素設定のままだったよ、、。 最後の写真はiPhone14 Pro。 iPhoneよく写るよなあ、、というのは置いておいて、SL3とエルマーの組み合わせ、M10-Dとは画像エンジンが

    • Leica M10-DとVoigtlander 40mm f1.2で散歩

      こんにちは、吉田タイスケです。 まだまだ、ライカM型実験中の日々。Q3もコンパクトだと思ってましたが、Mはさらにコンパクト感ありますね(実際にはレンズによってQ3よりも重いけど)。「一眼ミラーレスよりも圧倒的にレンズが小さくて軽い」というのが、ライカM型の利点でもあります。仕事もMに移行できないか画策中。 さて、今回はエルマーではなくVoigtlander 40mm f1.2と近所の池を歩いてきたので、その写真を並べておきます。 撮影で疲れたので、帰りはウチの黒犬に運転

      • 1938年製レンズで美術館巡り

        こんにちは、フォトグラファーの吉田タイスケです。 1938年製のエルマー35mm f3.5。今いちばん気に入っているレンズです。 レンズキャップ?と見まがう、わずか112gのこのレンズについて詳しく知りたい方は、こちらのリンクもどうぞ。 さて、自分が所有しているものはシリアルナンバーから1938年製とわかっています。今年で86歳になるこのエルマー35mmとM10-Dで、フランスはノルマンディー地方の大都市、ルーアンにあるルーアン美術館を訪ねてきました。 86年前のレンズ

        • Leica M10-D+Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 MMJ

          こんにちは、フォトグラファーの吉田タイスケです。 M型ライカを使うようになってから、あらためて「このレンズならどう写るんだろう」沼にハマり始めています。まだまだ初期(←そうなのか?)。 というわけで、ようやくアダプターが届いたので、「標準レンズの帝王」とオールドレンズ界では称えられている、ツァイスプラナー50mm f1.4を少しだけ試写してみました。 「線が太く、発色が良い、コントラストしっかり」 うん、まさにそんなイメージですね。つい昨日まで御歳86になるボカせない

        ライカSL3+オールドレンズでパリを歩く

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        • ライカあれこれ
          17本

        記事

          ライカの「撮影体験」とは何なのか。

          こんにちは、フォトグラファーの吉田タイスケです。 さて、またライカの話ですいません(←毎回あやまる)。 先月ライカM10-Dを買って以来、ますますM型ライカに、というか「レンジファインダー」にハマっています。それまでと比較すれば、パラダイムシフトと言ってもいいような撮影体験の魅力はどこにあるのか?というのが、このnoteです。 ・ミラーレス一眼とレンジファインダーの違い いろいろありますが、最大の違いは「ファインダーでレンズが見たままの世界を撮るかどうか」です。以前にn

          ライカの「撮影体験」とは何なのか。

          Leica M10-D レビューと作例。M型の魅力とは。

          こんにちは、フォトグラファーの吉田タイスケです。 今回は先月から使っている、Leica M10-Dについてのnoteです。 適当ライティングですいません。写り込みとか、まあ、あまり気にせずに。このとおり、背面液晶がない異端児です。 ともあれ、先にここ数日の作例をどうぞ。 以下の写真は全て、Apo-Summicron 50mm f2です。lightroom現像。 数日って言っても、二日で7枚ですが(汗)。 アポズミ50はそのまま撮ると「写りすぎる」ので、撮影時にソフト

          Leica M10-D レビューと作例。M型の魅力とは。

          昔の写真を貼るようになったら、おじさん確定

          こんにちは、フォトグラファーの吉田タイスケです。 iPhoneってめちゃくちゃ写りますね。上の二枚は両方ともポートレートモード(x2)で撮影していますが、ボケ味も自然で言われなかったらiPhoneとは見分けがつきません。猫の毛の質感、木の素材感等、少なくとも液晶上では何の問題もないですね。以前、父親をテーマにした写真展のためにiPhone写真(jpg)をプリントしたことがありますが、その際もA3くらいまでは、まあ見られるプリントが作れました。iPhoneすごいよ。 つまり

          昔の写真を貼るようになったら、おじさん確定

          写真日記(Leica M10-D+Elmar 35mm)_06082024 

          こんにちは、フォトグラファーの吉田タイスケです。夏休み、郵便局まで往復しただけの一日。散歩がてら今日も、M10-Dにエルマー35mmと歩いてきました。 エルマーを使い始めてまだ数日ですが、初日の浮かれた気持ちはどこへやら、早くもこの86歳レンズのアラが見えてきた感じです。例えてみれば、「おお、君かわいいね。オレと付き合おうよ!」と言って交際が始まったのに、何度かデートを重ねたら、「あれ?なんか思ったのと違うなこの人、、」ってやつですね←ほんとお前、いい加減にしろよ。 あと

          写真日記(Leica M10-D+Elmar 35mm)_06082024 

          ライカの呪いと1938年製のレンズ

          こんにちは、フォトグラファーの吉田タイスケです。久々のノートがまたライカの話ですいません(←誰に謝ってるんだ)。 ↑先日ミラノでの初M型体験以来、ライカM型のカメラを使ってみたいという想いは募り、ついに先月、パリのライカストアでM10-Dをお迎えしてしまいました。 2018年にライカが発売したM型デジタルカメラで、背面にはなんと液晶がありません! つまり、撮った写真をすぐに見られないんです。まず、この「撮っても見られない」っていうのが最高。これはフィルムカメラにも通じます

          ライカの呪いと1938年製のレンズ

          撮らないことにも理由がある

          こんにちは、フォトグラファーの吉田タイスケです。 今までを振り返ると、「あの時もっと撮っておけば良かった」と思うことばかりなんですが、先日写真をやっている友人にそのことを話すと、こう言っていました。 「撮らないことには、撮らなかった理由があるんだと思う。だからそれはそれで構わないし、もし、『あの時どうして撮らなかったんだろう』『もっと撮っておけば良かった』と後から思うとしても、そういう気持ちはこれから撮る写真に写るんじゃないかな」 いいこと言うなー、、というわけで、no

          撮らないことにも理由がある

          ライカSL3、完全レビュー

          こんにちは、フォトグラファーの吉田タイスケです。 今年3月に発売されたものの全然人気もなく(?)、誰もレビューを書かない「ライカSL3」というカメラについて、買ってから一ヶ月半が過ぎた今、作例と共に備忘録的に書いておきます。もし万が一気になっている人がいたら、参考になれば幸いです。 上の写真はSL50mmとM Apo50mm、Zeiss Planar 50mmが混ざってますが、全て50mm撮影です。とりとめなくてすいませぬ。 0:見た目 見た目は大事です。人間と同じで

          ライカSL3、完全レビュー

          ライカユーザーはイカれてる

          こんにちは、フォトグラファーの吉田タイスケです。 facebookにあるライカユーザーグループのいくつかに入っていますが、日本のものはグループ内でライカをディスるのが御法度だったりするのに対して、英語圏ではガンガンディスっているのが面白いです。 今朝読んだ「ライカSL3のAFがちっとも進化していないじゃないか!AF-Cトラッキングは効かないし、花嫁が歩いてくる速度でさえついていけないことがある。めっちゃガッカリしてるわマジで!ほんと恥ずかしくないんかね、あの価格で!!」と

          ライカユーザーはイカれてる

          なぜライカM型が特別なのか

          こんにちは、フォトグラファーの吉田タイスケです。 先日イタリアはミラノのライカストアにて、人生初の「M型体験」をしてきたので、作例と所感をここに書いておきます。ライカのM型が気になって眠れないんだ!という人の参考になれば、何よりです。 ちょうどお目当ての中古があるのはわかっていたのでお店にお邪魔したんですが、「どうぞ1時間、外で好きに撮ってきてください」と身分証一枚で快く貸していただいたのはこちら、Leica M-P type240!どうですかこの外観。こんな可愛いカメラ

          なぜライカM型が特別なのか

          夜も更けて、ポルトに星を探しに行く話。

          冬の空に瞬く、星を撮りたくなった。それも地上からではなくて、空の上から。きっかけはいろいろあるんだけど、昨今の世情に対して、一度自分の中で「アストロノミカル(天体的)」に現在地を俯瞰(精神的にも物理的にも)しておきたいという気持ちが日に日に強まって、いてもたってもいられなくなった。 星景は星と雲の両方を撮りたかったから、出かける日は満月を選んだ。その日に最も安く、最も遅い時間の欧州便を探したところ、パリから飛ぶ行き先はポルトガルのポルトと決まった。ポルトに行きたいから出かけ

          夜も更けて、ポルトに星を探しに行く話。

          「じゃない写真」読了。

          著者:渡部さとる 梓出版 2020 Youtubeの2B チャンネルでおなじみの渡部さとるさん。 『「こんなの写真じゃない!」と思ったら読む本』という副題通り、昨今の現代アート化した写真を広く浅く(悪い意味ではなく)把握できる本。 知人のパリ在住写真家が「『写真とは何か』を考えていくと、どんどん写真じゃなくなっていく」と言っていたことが納得できたり、最近自分自身の中で『綺麗な写真』を撮る意味がわからなくなってきたことに関して、その理由の一端がよくわかった。 「伝える」

          「じゃない写真」読了。

          家にカンヅメ

          フォトグラファーの吉田タイスケです。 週に何日かは必ず、どこにも行けず部屋で画像作業をするだけという日がある。今日がその日で、犬の散歩をのぞいて外出することもなく、ひたすらセレクトして現像して時々昼寝して肩が凝って、飽きてカメラのストラップを探したり、映像系YouTube見たりしながら一日が終わる←仕事してよ。 最近隣町に、小さな湖の周辺が割と自然豊かな公園になっている場所を見つけた。しかも、人はほとんど来ない。偶然出会ったこの場所を、毎日通いたいくらいに気に入っている。

          家にカンヅメ