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採用が上手くいっていない企業が出来ていない、採用コミュニケーションについて

こんにちは、採用コピーライターのたいすくです。
このnoteは、エン転職という転職サイトで、14年にわたって4000社以上の採用成功を実現させてきた僕が、求人広告制作や採用広報コンテンツ制作において行なってきた「伝えかたによって採用を上手くやる方法」について書いたnoteになります。

今、「採用が上手くいっていない!どうすればいいんだ!」と頭を悩ませている経営者・人事担当者の方のお役に立てれば幸いです。m(_ _)m
 

採用が上手くいく基本的な考えかた

女性とパソコン

採用が上手くいく方法は、とてもシンプルです。
求職者にとって募集している職種が、自分が何をやるのかが分かり、その仕事が自分に出来そうかが分かり、支払われる給与額と見合っていると思われ、「この仕事、面白そう!」と感じてもらえれば、応募がゼロということはあり得ません

もちろんこれは、求人がある程度の人の目に触れる場所に出ていることを前提にした話です。(人に見られるところにない求人広告に応募が来ないのは当たり前ですからね)

これは、僕が「まったく応募が来ない求人広告を改善してくれ」と依頼された時、ほとんどの求人広告が陥っている状況です。

【A】(求職者からすると)何をやる仕事か分からない
【B】(求職者からすると)自分にできる仕事かどうか分からない
【C】(求職者からすると)給与に見合った仕事か分からない
【D】(求職者からすると)その仕事の面白味が分からない

この【A】~【D】のうちどれか、または複数該当していることが、応募が来ない原因だったりします。伝えるべきことが伝わらないと反応がない。これを僕は【採用コミュニケーション】と呼んでいます。
 

応募が来る求人広告制作の考えかた

考える

これから書くことは、そんなに特別なことではないし、求人広告以外のことにも通じる話なのですが、初めて聞くという方は覚えておくと役に立つと思います。

僕はお客様から求人広告制作を依頼された時、以下のようなことを考えて作っています。

【1】スタートを設定する
 求職者が求人広告を見る前の会社や職種等に抱くイメージの仮説を立てる
【2】ゴールを設定する
 求職者がその求人広告を見た後にどんな感想を抱かせたいかを考える
【3】プロセスを検討する
 スタートからゴールに至るためのに必要な情報と伝える順番を考える

ざっくりと書きましたが、要は「伝えるべき相手に、伝えるべきことを伝えるために、何をすればいいのかをまとめて発信する」ということですね。この【1】~【3】が上手くできていれば求職者から応募は来ます。

求人広告において【2】のゴール設定は「求職者に、この仕事は自分に向いていそうだし面白そうと思ってもらうこと」になります。そして、【3】のプロセスの中に前項で書いた【A】~【D】について解決する情報を入れていくという流れです。
 

採用が上手くいっていない求人広告の特徴

失敗からは学べない

採用が上手くいっていない企業様の求人広告でありがちなのは、前項に書いた【1】と【3】の部分の失敗です。

【1】スタートを設定できていない
求職者が求人広告を見る前の会社や職種等に抱くイメージの仮説を立てられていない。つまり、どういうイメージを抱いて自分たちの求人広告を見ているかが分かっていない。
【3】プロセス検討ができていない
自社や募集職種についてどういう印象を求職者が持っているかが分かっていないので、【2】の「求職者に、この仕事は自分に向いていそうだし面白そうと思ってもらう」ために必要な情報提供ができていない。

分かりやすく例え話をしましょう。

あなたが「3000万円の家を売りたい」としましょう。あなたがいる住宅展示場には毎日いろいろなお客様がいらっしゃいます。3ヵ月後には第一子が生まれるのでアパートを引っ越したいと考えているA夫婦と、3000万円のローンを組むことに難色を示しているB夫婦では、3000万円の家を売るために話す内容は異なります。

A夫婦は出産を控えているため、住宅購入の意志はほぼ決まっています。問題は、他社よりも自分たちの家のほうがお二人には向いているということをお伝えするトークになるでしょう。

B夫妻の場合は、3000万円ものローンを組むことがネックになっています。そのため、ローンがお二人の生活に与える影響を正確に把握して、問題がないようならば、その不安を解消して差し上げるトークが必要でしょう。

これが、ゴール(目的)に至るまでに必要な情報と伝える順番の話です。求人広告でも同じ。想定する求職者によって必要な情報と伝える順番は異なるわけで、求職者が知りたい情報が足りない求人広告とは、相手の事情を無視して自分が家を売りたいことしか言わずに家を売ろうとしている住宅営業とやっていることは同じなのです。
 

採用コミュケーションって大切

外国女性喜ぶ

採用マーケティングの一環として「ペルソナ設定」というものがあります。なぜ、採用したい人材のペルソナ設定を行なうのか。それは、

【1】スタートを設定する
 求職者が求人広告を見る前の会社や職種等に抱くイメージの仮説を立てる

このためなのです。

自分たちが採用したい人たちが、自分たちの会社のことをどう思っているか、募集する職種についてどんな印象を抱いているか、をイメージするためにペルソナ設定が必要です。

逆に言えば、採用コミュニケーションにペルソナ設定を使っていないとすれば、設定したことは企業のただの自己満足でしかなく、あまり意味がなかったりします。

ご注意ください。

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