「ルール」ってのは、権威・権力の都合の良い話だけで、みんなのルールではない。


より

上記文抜粋
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No. 1790 「ルールに基づく秩序」とは何か?
投稿日時: 2023年5月15日

What is the “Rules-Based-Order”?

by John Whitbeck

ロシアのラブロフ外相は4月24日に国連安全保障理事会で演説し、米国とその西側同盟国が、誰もそのルールを見たことがない「ルールに基づく秩序」を推進し、現代技術や金融サービスへのアクセスを禁止して意見の合わない国を罰していることを指摘した。

国連憲章、ハーグ条約、ジュネーブ条約、その他の多国間条約、国際司法裁判所や世界貿易機関の判決、国際刑事裁判所を設立するローマ条約、慣習国際法などに代わる米国が決めた国際法に、どのようなルールが含まれているのか、理解に苦しんでいるのはラブロフだけではない。

しかし、ここ数十年のアメリカの行動と不行動を精査してみると、そこに含まれるのは、セルビア、アフガニスタン、イラク、リビア、シリアに対する戦争、イスラエルのアパルトヘイトに対する無条件の支持、特にイスラエルが占領した東エルサレムと占領したシリアのゴラン高原に対する主権を承認していることなど、国際刑事裁判所や国際法全般に対する激しい敵対心を示しており、米国の「ルールに基づく秩序」には、3つの主要かつ基本的なルールが示唆される:

1.重要なのは行動の性質ではなく、むしろ、誰が誰に対してそれを行っているかということ。

2.アメリカの言うとおりにしろ、であってアメリカがやっているようにやれ、ではない。

3.どんなルールがあってもアメリカとその国民はそれに従わなくてもよい。

そこには明らかに「何事でも人びとからしてもらいたいことは,すべてそのとおり人びとにもしてあげなさい」という「黄金律」は含まれていない。

この観点から、米国政府が「ルールに基づく秩序」を構成するルールを正式に公布することはおろか、公に明らかにしようとしたことがないことに誰も驚かないはずである。

しかし、ちょっと待ってほしい。

おそらく、いくら理解しようとしても、それは見当違いの努力であり、本質的な名詞である「秩序」ではなく「ルールに基づく」という飾りの形容詞に焦点を当てている。

そもそも2021年5月3日のテレビ番組「60ミニッツ」(https://johnmenadue.com/us-hypocrisy-serial-rules-breaker-forfeits-global-credibility)のインタビューで、アントニー・ブリンケン国務長官は次のように語っている。

私たちの目的は、中国を押さえつけ、引き留め、抑圧することではない。中国が脅威を与えている、ルールに基づく秩序を支持することだ。

中国は1979年にベトナムと1ヶ月の国境戦争をしたのが最後の戦争であり、国連憲章をはじめ多くの国が理解している国際法への忠誠を公言しており、ここ数十年の中国の行動と不行動は、国連安全保障理事会の他の4つの常任理事国の行動と不行動よりも国際的に合意されたこれらの義務を実質的に遵守している。

中国が脅威を与えている秩序とは、アメリカの全面的な世界支配と一極覇権という既存の国際秩序である。

この秩序が、志が高く、急成長している多極化した新自由主義世界と、その周りにある中国によって触発され奨励されながら文化や内部統治体制が大きく異なる国々によって、自国の自由、主権、国益を主張し、他国から内政や他国との関係において、何をすべきか、何をすべきでないかを指示されることを拒否する意思と能力を有し、もし自国に課される指示に従わなければ軍事や経済の罰を受けるという脅しを受けている。

この秩序が、抱負を持ち、急速に成長する多極的な新しい自由世界によって脅かされているのだ。中国に触発され、励まされた多様な文化や内部のガバナンスシステムを持つ国々が、自由、主権、国家の嗜好を主張し、従わない場合は軍事的または経済的な罰則の脅しを受けてきた国が、自分たちに何をすべきか、あるいは何をすべきではないかと言われることを拒否することができるようになってきたのである。

この視点から米国政府が「ルールに基づく秩序」を構成するルールを特定できないのは、実際には関連性のあるルールが存在せず、すべてに優先されるのはクヌート王に帰する精神で、現存の秩序を維持することだから、と説明できるだろう。

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抜粋終わり

米国の「ルールに基づく秩序」には、3つの主要かつ基本的なルールが示唆される:
1.重要なのは行動の性質ではなく、むしろ、誰が誰に対してそれを行っているかということ。
2.アメリカの言うとおりにしろ、であってアメリカがやっているようにやれ、ではない。
3.どんなルールがあってもアメリカとその国民はそれに従わなくてもよい。
そこには明らかに「何事でも人びとからしてもらいたいことは,すべてそのとおり人びとにもしてあげなさい」という「黄金律」は含まれていない。
この観点から、米国政府が「ルールに基づく秩序」を構成するルールを正式に公布することはおろか、公に明らかにしようとしたことがないことに誰も驚かないはずである。

これって、学校の「ブラック校則」や、会社の法令順守ではない労働規則での「ブラック労働」とかとおなじ。

まあ、上級国民は、法律を守らんでいい・・てのと同じだよね。


銀英伝で、ラインハルトが

「体制に対する民衆の信頼をえるには、ふたつのものがあればよい。公平な裁判と、同じく公平な税制度。ただそれだけだ」

と。

公平な裁判は「天皇」とそのカルトには、あり得ない話。

まあ、さっさと天皇・皇族その閨閥を殺し尽くせば、万事解決。

対外的な「戦争犯罪の責任」の解決とか、軍備の再建も、簡単にできるしな。

天皇の無い 蒼い空を取り戻す

慈悲と憐みに富む社会になりますように

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