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0から1を生み出す力(始動力)

今回は影響を受けた書籍の話です。
この本は奈良県生駒市長の小紫雅史さんが書かれた公務員のキャリアに関する本です。

生駒市といえば公務員界隈では副業を解禁している自治体として結構有名です。そのほかにも、試験に従来型の筆記試験は設けていないなど、先進的な取り組みを行っていて注目を集めています。

同一性かつインプット型人材が求められたかつての公務員像では、これからの時代をサバイブしていけない。
これからの公務員のあり方、求められる能力について事例を交えながら展開していく内容となっています。

その中でも、刺さった部分をピックアップしてお伝えできたらと思います。

0から1を生みだす「始動力」を発揮しよう!

これは、本の中で書かれているひとつの内容ですが、すごく響きました。
これからの時代、決められた方針に沿って1から100にする力はAIやITスキルにとって代わられる。しかし、現場を回ってそこから課題を見つけて新しい対応策を具現化していく力は決してAIやITスキルに負けることはない。」
公務員定番の定型業務は今後、AIやITスキルに取って代わられ、不要なものになってしまう。必要なスキルは自分の頭で考え、行動して新しいものを生み出していく力(始動力)だ。といった考え方で、まさにそうだなと思います。

では、この始動力はどうやっていけば身に付くのでしょうか。
それは、「自分プロジェクト」を持って仕事をすることが大切だと著者は述べています。

自分プロジェクトとは、「上司に頼まれたわけではないが、仕事に関わるプロジェクトを主体的に企画・実施すること」です。

前例踏襲の業務をこなすだけでなく、自ら課題を発見し、それを解決するためのオリジナル事業を進めていくことが、自分プロジェクトを持つということです。

私はこの本を読んでから、「自分プロジェクトを持とう!」と考え、行動してきました。
そして、時間は1年ほどかかりましたが、地域の防災コミュニティの再構築の必要性を唱え、行動したことで、いまは新しい形の防災コミュニティ運営を任されています。

この経験は非常に大きなものでした。
これまで、前例もとに効率よく業務を進めていくことが、公務員の仕事だと割り切っていた部分がありましたが、「自分プロジェクト」を持つことで、圧倒的な主体性が生まれ、生産性が高まりました。

公務員の仕事内容は社会主義的で「誰がやっても同じ」「頑張っても結果は同じ」といったところがありますが、「自分の仕事なんだ」と考えることで、よりよいものにしたいといった気持ちが生まれるのだと思います。

このテーマの最後に著者は、
組織と同じ目標を見据えて連携しつつも、どんどん自分なりのやり方で挑戦し続け職員だけが、これからの激動の時代をサバイブしていける。
と記しています。

何も考えずに、従来型の公務員社会にどっぷり浸かってしまうと、社会人としての自分の市場価値は下がっていく一方です。
常に問題解決意識をもち、それを解決するため主体的に行動していく力を持つ。こうすることで、これからの時代をサバイブしていく力を養うことが出来るのではないでしょうか。





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