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【足祭り】 新しいお祭りを神社で始める。

2023年9月足の神様をお祀りする服部天神宮で新しいお祭りが立ち上がった。コロナ、人口減少、過疎化によって、あらゆる行事やお祭りが縮小していく中で、新しいお祭りを始まる取り組みを進めた。

神社という空間では、数千年の歴史のなかでたくさんの移り変わりがあるが、お祭りというのはその中心にすえられてきており、時代が変われども、続いたきた伝統文化である。そのお祭りも形を変えながら、継承されてきて現代まで伝わってきている。

神社のお祭りの中心にあるのは神様。そしてその神様に対して最大限の感謝の気持ちを表現する場こそが、お祭りであると考えている。

服部天神宮は足の神様をお祀りする神社で、足の神様にお喜びしてもらえることこそ、お祭りを行う上で、最も重要視されるべき考えであるが、壱千年の歴史ある神社が、これから壱千年続いていくお祭りを本気で作りたいという想いで立ち上がったのが、服部足祭りである。

足にお悩みの方、スポーツに励まれる方、たくさんの足に願いを込める皆さま以外にも、足の大切さを学び、体験できる、ここでしかできないお祭りになるよう設計を始めた。

足祭りということもあり、足に関わる企業が出店。地域を問わず全国各地から、一本歯下駄、わらじ、靴下、病院、フットケア、足袋シューズなど、足に人一倍強い思いとこだわりを持って事業をされている企業様が並ぶ、まさに足の祭典。足にお悩みの方に日常生活がより良くなるような出会いが神社という場で生まれるよう願って、足のスペシャリスト達と接点を足の神様が見守る神社で行うことに意味があると感じている。

またお祭りの運営もかなり新しい方式を採用している。通常であれば街の氏子という地域の方々に支えられた比較的クローズドな組織運営だが、オープンにお祭りを共に作り上がる仲間を公募したところ、豊中市だけでなく全国から90人以上の志願者があった。世代や性別は多様だが、それぞれがお祭りへの想いを持って関わることで、足祭りは心地よい空間が作られる。足への想いがある方、神社への関心がある方、ランナーの方、それぞれ足の神様が足祭りという新しいお祭りを一緒により良くしたいという思いから生まれた組織はオープンであり上下関係のないフラットな組織として、足祭りを支える重要な集いとなっている。

またランニングイベントを共創するという新しい取り組みもある。服部天神参るズというお参りの「参る」と距離の「マイル」を掛け合わせて、参るズという企画をランニング大手のアールビーズ社と共に立ち上げた。服部天神宮をゴールとして、ランナーが走ってお参りする姿はすごく新しいお祭りの景色である。笑顔で走るランナーの姿が、新しいお祭りの在り方を表現している。

足祭りという新しいお祭りは、変わり続けながら足の神様への想いは絶やすことなく、次世代へ継承していき、日本から世界へ足の日本文化を伝えていくことになることを祈念している。

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