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フリーランスの仕事は、畑と似ている
もうひとつ、フリーランスの仕事の考え方「種まきと収穫」を紹介します。
フリーランスの仕事のやり方は、畑と似ている気もします。
従来のデザイン事務所は基本的に受注です。つまり、依頼がなければ仕事がありません。その間に何をするのかという、仕事のきっかけになる「種まき」をします。したほうが良いです。
この種まきは、人によって違います。セルフブランディングとつながるのですが、地方に行ったり、自主制作したり、交流会に行ったり、展示会に参加したり、企業に営業したり、SNSやブログで発信したり、デザインコンペに参加したりです。
これらはすべては、「種まき」という考えです。
すぐには芽は出しませんし、芽が出ないかもしれない。根気良く続けることで、いずれ芽が出すかもしれない。大事なことは種まきを続けることだと思っています。
「収穫」は、仕事に結びつくことをさします。
これは自分ではあまりコントロールできないので、どんなの「種まき」をするのかを決めて、長い目で続けることが大切です。色々な種類の「種まき」をしてみるのも面白いと思います。
自分の「種まきと収穫」の話をします。
企業への営業などはやらずに、最初のうちには展示会やデザインコンペの参加などしていました。一番メインにやっていたことは、地場産業や伝統工芸に携わる「工芸デザイナー」として活動を増やしていくために、日本中の地方や工房を周って種まきをしていました。
地方のデザインスクールや交流会、オープンファクトリー等に参加して、現地の職人さんや地場産業の企業の人とまずは仲良くなろうと考え、週一くらいで色々なところに出張していました。
実際に地方に行くデザイナーはかなり少ないので、現地の人も来てくれたことに喜んでくれて、行くだけで楽しくなります。そこで、新商品開発をしたいけどどこに相談すれば良いかもわからないとか、プロダクトデザイナーに初めて会ったとか、話をよく聞きました。
これが実際に仕事に結びつくかはその人次第ですが、ものづくりの現場を見れたり、職人さんの知り合いになるだけでプロダクトデザイナーとしてメリットがありました。自分の場合は、そのような形で知り合った職人さんと現在一緒に仕事をしているケースもあり、ありがたく思っています。
まだ仕事ということにならないことも多いですが、行くたびにご飯をごちそうになったり、職人さんの家に泊めてもらったり、友人関係として今でもずっと続けさせて頂いてるので、それだけで楽しいです。今後もこの種まきは続けていきたいと思っています。
こちらでサポートして頂いたものは、日本の伝統工芸・モノづくりのために使わせて頂きます。