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伝統工芸を現代の暮らしに取り入れる方法① 伝統工芸の技術を転用する。

伝統工芸品というと、高価であまり身近に感じにくいと印象を持つ人が多いかもしれません。

しかし、元々の工芸品というのは、古来から日本での日常生活に根付き、形や機能を変えて、活用されてきた日用品や家具です。つまり高価で特別なものだけでなく、気軽に普段の生活で使われていたものがたくさんあります。

数百円、数千円のものもたくさんあり、陶磁器や手紙など手頃な工芸品は、日常使いにも、贈り物にも最適です。

伝統工芸の強みは、変化に対応する能力でした。形や機能を変えても、その高い技術力があることで、生活の移り変わりに合わせて、日本の生活を支えてきました。


伝統工芸の技術を転用する。

伝統工芸の技術を今の分野に用いるのではなく、別分野や他業種に転用するという方法です。伝統工芸の高い技術力は、産地の中だけでは気づかないことがあるのですが、他の分野にも応用ができることも多くあります。

例えば、高級ブランドのエルメス(HERMES)は、馬具を作成する工房を開業したのが始まりです。その馬具の皮革素材の加工技術を活かし、バッグ作りを始めて今に至ります。

また日本では有名な話ですが、自動車メーカーである三菱自動車は、元々はゼロ戦、戦車、飛行機、船を作っており、その技術を活かし、自動車メーカーとして成長していきました。

日本には、木工・金工・漆・陶磁器といった伝統工芸品がたくさん残っていますが、そのままの形で現代の生活と馴染むものが多いとは言えません。

なぜなら、日本のライフスタイルは日々変化しているからです。具体的に言うと、少子高齢化、広い一戸建てから狭いマンション住まい、グローバル化など大きく変化してきました。

そこでは伝統工芸技術を生かしながら、より現代のライフスタイルに合った商品提案が必要となります。そこには企画やデザインを提案するデザイナーや販路を開拓するプロデューサーの存在が必要なってきます。


伝統工芸の技術を転用する実例

実例に関しては、別のnoteに書いてありますので、こちらをご覧ください。


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