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「好きこそ物の上手なれ」と「上手こそ物の好きなれ」

 好きこそ物の上手なれとは、どんなことであっても、人は好きなものに対しては熱心に努力するので、上達が早いということ。

まず一般的に自分が好きでやっていることは、時間が忘れ夢中になります。それに関して、一生懸命に勉強したり、創意工夫をするようになるので、自然と上手になっていきます。何かをやらされるよりも、自発的にやる方が気持ちも入るので、飽きずに続けられるという点もあります。

「上手こそ物の好きなれ」は、勝手に考えた造語です。自分の得意なことを好きになるという考え方です。順番がどっちが好きであれ、上手と好きを一致させることが楽しみながら、長続きさせる方法だと思っています。


デザイナーや職人さんにも当てはまる

「好きこそ物の上手なれ」は、何かを生み出す職業にこそこの言葉は当てはまると思っています。自分で考えて行動に移すということが、成果に直接繋がるので、好きではないと続けれないと感じます。

またデザイナーは華やかなイメージを持ってる人も多いと思いますが、実際には地味で地道な繰り返しの作業が多く続きます。物やことを深く観察し、リサーチし、試作を作って試すことを繰り返します。

デザイナーの自分としてはこのプロセスが楽しくてたまらないのですが、好きではない人にとっては苦痛である可能性もあります。

職人さんも、繰り返し作るということが仕事の一部であります。いかに技術を高め、同じ作業の精度を高め、早く作業することが求めれると聞きます。そのために、好きではないと上達も見込めません。


好きなことこそ仕事に

実際に仕事にするとイメージと違ったとか、仕事の良い部分しか見ておらず、勘違いや誤解も起きるかもしれないので、好きなことは仕事にしない方が良いとか、趣味は仕事にしない方が良いとかも言われています。

ただ個人的には好きなことこそ仕事にするべきだと思います。理由としては、上達が早く成果が出やすい、仕事が楽しくなる、ストレスが少ないなどがあります。

とりあえず仕事として初めてみないと分からないことも多くあります。なので、好きなものを仕事としてできるならやってみて、苦痛や違和感を感じるようなら、趣味として続けるのが良いかと思います。


上手になったものが好きになる

一方で、自分の得意なことが好きになるという「上手こそ物の好きなれ」の考え方もあります。

得意なことは、他人よりも優れていることという意味なので、仕事としてこなす場合、成果もあげやすくストレスも少ないと言えます。こなしているうちに楽しくなり、だんだん好きになっていくこともあります。

また好きなことを仕事にしている人より、割り切って仕事をしている人のほうが、仕事の継続、年収、幸福度も高いという説もあります。

上手なものを仕事として続けていき、その上で好きになれば良いですね。


好きなものと上手なものが同じであれば理想的

初めから自分の得意なものと好きなものが一致していること、あまりないかも知れません。仕事として続ける場合、好きなものを得意にするか、得意なものを好きになるか、一致されるのが効果的だと思います。

「好きこそ物の上手なれ」
「上手こそ物の好きなれ」

どっちから始めても良いと思いますが、「好きこそ物の上手なれ」の方が個人的には合っていました。自分の好きなものを仕事にする方法を模索することから、始めてみると良いかも知れません。

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