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組紐の主な用途とは?

せっかく組紐の先行販売を始めたので、組紐について書いていきたいと思います。まず組紐の主な用途は、何かご存じでしょうか?組紐と言われると、映画「君の名は。」などで有名になりましたが、実際に何に使われているか知っていますか?


実は、和装の帯締めなんです

帯締めは、和装で帯を固定するのに用いる紐です。結びやすくほどけにくいという特徴を活かし、組紐は和服の帯締めに用いられることが主な用途になります。現在では、他の用途としては髪留め、アクセサリーなどとして使用されています。


ちなみに今回の蛍組紐の先行販売も、組紐の用途に因んで呉服の日(2020年5月29日)を最終日にしました。


組紐の歴史

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組紐が我が国に伝わったのは、仏教が伝来した飛鳥時代と言われており、その後、平安時代には日本独自の組紐技法が確立したと考えられています。

強度、耐久性と伸縮性があり、結びやすくほどけにくいという実用の“用”と工芸の“美”を備えた組紐は、時代の求めに合わせて、様々に姿を変えてきました。

平安時代では、甲冑・刀などの武具や巻物の紐などの実用としての組紐が用いられ、室町時代には、茶道や華道の広がりを受け、装飾用としても組紐が用いられました。 江戸時代から、刀の下緒や羽織の紐などに使われるようになりました。


組の種類

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組紐には「丸紐」「平紐」「角紐」の三種類の形状があります。更に組みの種類はとても多く、御岳組、唐組、丸源氏組、冠組、駿河組、四ツ組、八ツ組など様々な柄や形状のものがあります。

組紐を、丸台、綾竹台、角台などと呼ばれる組み台を使って組んでいきます。組み台が登場するのは江戸後期のことで、それまで先人たちは指を用いた指組で、複雑な柄や形状をつくりだしていました。



材料

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組紐の材料は絹糸です。日本が養蚕が盛んなことは、蚕から取れる上質な国産の繭・生糸を用いて、糸を紡ぎ、紐を作り上げていました。

糸の段階で色を染めることもあり、その場合には草や花などの自然物を用いて草木染をして色染めしています。

絹糸を用いることで、組紐の持ち味である耐久性と伸縮性が生まれ、結びやすくほどけにくいという特徴を活かすことができます。


最後に

組紐は「組みの技術」を生かし、時代に合わせて進化したモノ作りをしてきました。そして自然災害が増加している今、組紐は美しい防災用品に変身しました。伝統を纏う防災用品、光る組紐「蛍組紐」。


3月11日(水)から、Makuakeにて先行販売しています。
引き続き、応援&シェアよろしくお願い致します。

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