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実現したい世の中へ向けて

みなさん、新年あけましておめでとうございます。
スプリントコーチの定道です。

昨年はたくさんのチャレンジ、成長をさせていただきました。
アスリートの指導、契約チームへのトレーニング。
その中でも大きかったのがスクール事業でした。

『CHEETAH SPRINT SCHOOL』

2022年の4月、スプリントコーチとして活動を始めた当初、スプリントコーチの秋本真吾さんが活動の場として用意をしてくださったのが
『CHEETAH SPRINT SCHOOL』(以下 CHEETAH)でした。

最初に開校をしたのは活動を始めた千葉県柏市にあるショッピングセンターの屋上にあるフットサルコートでした。
体験会を行い開校の準備を進めていく中、初期の入会数は2人や3人。
その後も周辺の学校や施設に掲示やビラ配りを行いましたが、一向に会員は増えず。
その他に東京都足立区でもスクールを開校しましたが、こちらでも会員は思うように増えず。
売り上げとしては赤字、このままで大丈夫なのかと思うこともありました。

そんな中でも秋本さんは、
「必ず大きなものになるから、試行錯誤をしながら続けよう。」
そう言ってくださっていました。

開校当初、体験会の様子

小学校でのスクール開校

スクールの拡大を行なっていく中、柏市に住んでいたこともあり、走りを通して市に何かできないかと秋本さんに打診をしていただくと、早速柏市の教育委員会から部活動の地域、民間クラブ移行に協力をしてもらえないかと連絡をいただきました。

平成29年3月、社会教育法の改正により地域全体で未来を担う子供たちの成長を支える活動である「地域学校協働活動」いわゆる部活動の地域・民間クラブ移行が法律として位置付けられました。

そんな中柏市教育委員会から、まずは小学校の部活動の指導にあたってほしいと依頼を受けました。
その学校こそ後の『CHEETAH SPRINT SCHOOL 柏七小クラス』を開校させていただいた柏市立柏第七小学校です。
柏市の小学校では部活動が盛んなこともあり、運動部としては「陸上競技」、文化部としては「吹奏楽」がありました。
最初に小学校を訪れた際、朝7時半にもかかわらず校庭には100人を超える児童が部活動を行っていました。
こんなにもスポーツを楽しむ子どもたちがいるんだと驚いたのを今でも覚えています。

その部活動の成果を披露する場として柏市では年に一回、「柏市小学生陸上競技大会」が10月に開かれていました。
この大会も部活動の地域・民間クラブ移行の観点から2023年で最後となり、その後の活動モデルとして派遣をされることになりました。

活動を行なっていく中で部活動の指導だけでなく、全校生へ走り方の授業を行なっていただけないかとの依頼も学校から受け、全学年全クラスへの授業も行わせていただきました。

そんな中こちらの打診から、小学校の校庭を利用させていただいたスクール活動を行わせていただくことになりました。
校長先生をはじめとした教員皆さんのご協力もあり、快く受け入れていただきました。

これは学校との信頼関係があるからこそ実現できたものだと思います。

そういったスクール活動を行わせていただく中で、自校もやりたいと手を挙げてくださる学校もあり、今となってはクラス数も増え、全クラス合わせて累計約100名のスクールへと拡大しました。

CHEETAH SPRINT SCHOOL 柏七小低学年クラス

中学校の部活動地域・民間クラブ移行

ここまでは小学校の部活動、スクール事業について述べてきましたが、今後の一番の課題は中学校の部活動です。
スポーツ庁は公立中学校の運動部活動改革で、休日の中学部活動は2023年から段階的に地域移行、2025年までに全国での地域移行を目指すとし、柏市もそれに伴い、運動部活動の地域移行化の推進を『一般財団法人 柏スポーツ文化推進協会(KSCA)』(以下 KSCA)に委託。
KSCAは教員・保護者・地域にとって「誇れる学校」になるには、どうすればよいのか。また、これを実現するために私たちにできること、それは「地域と学校の協働活動」だと考えるという理念を掲げています。(KSCAホームページより引用)

簡単にこのモデルを説明すると、
KSCAクラブとしての活動は土日どちらかの週一回、月額2000円を支払えば活動をすることができます。
クラブで指導をしたいという方は、KSCAに登録をすることで各スポーツ、各クラブの指導にあたることが可能です。
CHEETAHも協力団体として、僕もKSCAに登録した指導者として活動を行なっていく予定です。

ただ課題や問題も多く発生しているのが現状です。
現在KSCAに登録をしている指導者の2/3が教員、従来の部活の顧問がそのまま指導者にあたっているのがほとんどです。
まだ完全移行はしておらず従来の部活動が継続される中、そこにプラスで月謝が発生したものとなると保護者も戸惑います。

「何で今までと変わらないのに月謝が発生するの?」
「月謝を支払うメリットは何?」

といった声も上がっている現状です。
我々としてはその金額以上のものを提供する必要があります。
理解を得ていただくためにこちらも考えないといけない部分もたくさんあります。

その他にも今まで毎日あった部活動が急に日数制限されるとなり戸惑う方もいると思います。
逆に週一回の活動、それでも良いって子もいると思います。
週一回のスポーツを楽しむだけでも構わないと思います。
そのような子たちの環境としてKSCAクラブ、CHEETAHとしてはもっと練習がしたい、もっと上を目指したいというような子たちが所属できる環境を作っていきたいと思っています。

この取り組みは新聞や雑誌でも取り上げていただくようになりました。

誰も作ったことのない新しいモデルを作る。』

子ども、保護者、教員、全ての人が幸せになれるより良いものを作りたい。
まだまだ始まったばかりです。

実現したい世の中へ向けて

このような活動を行いどんどんこういった取り組みが行われていく中、我々の課題としてはコーチが不足しているということです。
自校もこのような活動を行いたいと手を挙げていただいている学校が増えていく中、実際に稼働をしているコーチは僕だけです。
話をいただいても実行に移せていないのが現状です。

長年陸上競技を行ってきた人たちの中にも、その経験を生かした職業に就きたい人もいると思います。
僕としてはそういったような陸上競技を経験してきた人たちが活躍をする場、経験を活かせる職業の形を作っていきたいと思っています。
今後この取り組みがそういったことを生業とする人たちが活躍する場になればと思います。

そして今年から、新たなチャレンジをさせていただきます。
これは秋本さんがスプリントコーチという職業を作ってから11年間、実現したかった世の中に近づきます。

近日、ご報告をさせていただきます。

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