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「SNSの学校」を立ち上げます

2020年3月13日に成立した「新型コロナウイルス対策の特別措置法」に基づく措置によって、初めて緊急事態宣言が発令されました。

その猛威は収まりつつありますが、緊急事態宣言が発令される以前と以後で、私たちの生活は大きく変化しています。

社会人であれば、出社がマストの働き方からリモートワークへと転化した人もいるでしょうし、学生であれば、オンラインでの受講がメインになった人もいるでしょう。

とにもかくにも、アフター・コロナとビフォーコロナでは、なにもかもが変化しています。

オンラインからオフラインへのパラダイムシフトが起こるなかで、たびたび聞かれるようになった言葉があります。「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」です。

業務効率化としてのDXはもちろん、ビジネスのアプローチそのものがリアルから離れていく流れが加速しました。オフラインを主戦場にしていたお客様も、一気にデジタル領域への投資を進めるようになっています。

そうした動きもあって、SNSの存在感がますます大きくなっています。

成長を続けるInstagramはもちろん、いまや若者だけでなく大人世代も必須のアプリへと成長したTikTokでは、飲食店から不動産までさまざまな広告が配信されるようになりました。

インターネット広告費がマスコミ四媒体広告費を上回ったのは記憶に新しいですが、そのうちSNS広告費はインターネット広告費の3分の1を占めています。

広告配信だけでなく、オリジナルな運用によって事業を拡大する事業者も続々登場するなど、SNSマーケティングを起点に事業創造をするケースも増えています。この流れは、もう無視できません。

かつてマスマーケティングのおこぼれであったSNSマーケティングは、もはやマーケティング戦略の一丁目一番地になりつつあるのです。

SNSマーケに「35万円」は高いのか?


とはいえ、SNSを活用したマーケティングを自社で運用するのは、簡単なことではありません。

事業者のなかには「そもそも使い方が分からない」という人も少なくないでしょうし、「専任を付けているけど、なかなか効果が出ない」というケースもあるでしょう。

また、「人的リソースがなく、継続的な運用が難しい」というのもあるあるです。

そうであれば代理店に委託するのがベターな選択ですが、SNSマーケは効果を上げるのに時間がかかるだけでなく、運用の予算も小さくありません。

まるっと運用を任せれば、最低でも毎月最低でも35万円〜50万円程度の費用がかかります(投稿本数が非常に少ない、もしくはInstagramのリポストだけとといった契約を除く)。

僕はこれまで、インフルエンサープロダクション・VAZと、先日立ち上げたMisfitsでSNSマーケ事業を運営してきましたが、それくらいの相場になってしまうのには納得がいきます。

人件費を考えると、それ以上やすい金額で事業を成長させることは、どうしても困難だからです。

つまり、代理店からすれば、マーケティングに悩むすべての事業者をサポートすることは、現実的に困難な状況にあるといえます。

ノウハウだけでは何も変えられない


そうはいっても、やはり、SNSが秘めるパワーは底知れません。

たとえ素人に毛が生えたレベルでも、リソースに余裕があるなら、SNSマーケティングに着手すべきです。

それを誰よりも知っているからこそ、SNSのパワーを誰もが手に入れられるよう、これまで各SNSの運用テクニックを解説してきました。

Twitterをはじめ、SNSを使いこなすドミノピザの事例解説

Instagramマーケティングに強いFintの事例解説

ただ、解説記事をたくさん出したところで、SNSのパワーを届けることはできませんでした。ノウハウがあるからといって、それを誰しもが使いこなせるわけではなかったのです。

でも、振り返ってみれば当たり前のことだと思います。

企業のSNSマーケターは、息を吸って吐くようにSNSを利用しており、どんな投稿が伸びるのか、どんなアクションがトップラインの向上やブランディングにつながるのかを熟知しているため、ちょっとしたヒントさえあれば、運用の質を飛躍的に向上させることができます。

一方、これからSNSマーケに力を入れたいマーケターは、そもそも知識や土地勘がない。広告配信に頼らずアカウントの影響力(認知や販売力)を育てていくのは、実際のところかなり厳しいと思います。

ただでさえSNSは若手に強みがあるため、大人世代であれば、トレンドをキャッチアップしていくだけでも精一杯なはずです。

「SNSのパワーを誰もが手に入れられるようにしたい」という思いとは裏腹に、経営を考えると打ち手がなく、僕としても八方塞がりの状態でした。

全国の事業者に「SNS」という魔法を


でも、安心してください。

SNSマーケティングのノウハウをしっかりと体系化できたこと、またそれを学びたい多くの若い世代とのつながりができたことで、ソリューションを開発することに成功しました。

全国の事業者にSNSのパワー(もはや魔法と表現していいのかもしれない)を届けたいという思いを実現するには、どうしたらいいのか。

また、事業者を支援する過程を通じて、運用を担当するメンバーも大きなメリットを得るには、どうしたらいいのか。

ずっと考えていたこの問いに対する答えが、「SNSの学校」を立ち上げることです。

SNSから事業を創造する若者の創出を目指して「SI(Social Incubation)」と名付けました。

SNSの学校では、私たちが用意した「SNS運用を学ぶカリキュラム」を、学生世代に対して無償で提供し、企業アカウントの運用ができるまでトレーニングします。

学校といいつつ、そこにお金を支払ってもらうことはしません。研修期間が終了した後、有償のインターンとして迎え入れます。

SNSマーケティングのノウハウを持った若い世代と、SNSマーケティングに手を出せずにいる企業をつなぐ場所が、SNSの学校です。

つまり、学生のみなさんには、無償でSNSマーケティングのノウハウを学び、それを活用してお金を稼ぐ経験をしていただきます。

もしかすると「学生をインターンとして採用することで、労働搾取をするのか?」と思う方がいるかもしれませんが、もちろんそうしたつもりは一切ありません。

お支払いする給与は一般的なるインターン(アルバイト)の給与水準と同等、もしくはより高価に設定しており、実力次第では会社員の正社員給を超える金額になると思います。

くわえて、SNSの学校の生徒には、就職活動の支援も実施します。ステルスで事業をつくっている際、構想をお話しした多くの企業様からすでにお声がけをいただいており、独自のネットワークが築けている状態です。

研修と実務を通じて即戦力としてのスキルセットを育て、未来の日本を支えるデジタル人材として社会へと送り出します。

また、SIのクライアント様に対しても、「大人の労働単価」を言い訳に高額なコンサルティングフィーを請求することもありません。

「最低でも35万円」という高い壁を乗り越えられる、それでいて「安かろう悪かろう」にはならないマーケティングアセットを、SNSの学校を通じて提供していきます。

SNSの学校は、これから全国に拠点を開設していく予定です。すでに原宿に第一拠点をつくっており、「全国の事業者にSNSのパワーを届けたい」というかねての思いを実現していきます。

全国の若者にSNSから事業を創造する経験を


これは裏目的でもありますが、僕個人として、若い世代に「SNSから事業を創造する経験」をしてほしいとも思っています。

日本が経済大国として復活していくには、圧倒的にデジタル人材が足りていません。「SNSの知識はありません」という人も少なくないし、「デジタルという言葉を聞いただけで手が止まってしまう」なんて人もいます。

それが悪いことだと言いたくはありませんが、そのままでは企業成長はおろか、国としての成長も止まってしまうはず。

こうした現状を変えていくのは、いつだって若い世代です。

若い世代が早いうちからDXやデジタルマーケの知見を養い、実務能力を身に付けていくことは、停滞を打破する一つの起爆剤になると信じています。

僕はSNSという日常的なツールが、事業をつくれるだけのパワーを持っていることを知っています。

小さな飲食店を大繁盛店にできたり、家族を養えるだけの収入を得られたり、SNSには人生を変えられるだけの力があるのです。

学生時代にコンビニのアルバイトをクビになって絶望していた僕でさえ、SNSのおかげで会社を経営して生きていける人間になれました。若いみなさんには、その可能性を知っていただきたい。

アルバイトをクビになって絶望していた話は、拙著『「ダメな自分」でも武器になる』に詳細を書いています。ぜひ読んでください!

マーケティングに悩みを抱える全国の事業者の悩みを解決し、さらには、これからの日本を支える若い世代の成長を支援する。

SIは、このふたつの目的を実現するために、SNSの学校を全国に広げていきます。

最後になりますが、SNSのパワーを手に入れられる世界を願って、過去に書いたコンテンツを掲載しておきます。

もう2年前の内容ですが、内容は普遍的であり、SNSの影響力がより大きくなった現在でも、応用可能なノウハウを手に入れていただけるはずです。


Misfitsの森泰輝です!誰もがSNSのパワーを享受できる未来に向けて事業を創っています。書いてほしい記事のリクエストがあれば教えてください!