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人にとっての「人に会う」

テクノロジーの進歩は、人の本来持つ能力や特性を無いものとしてしまう反面、人々の様々な不満を解消してきた。


川で洗濯をする必要も、ご飯を炊くときも付きっきりである必要もなくなった。


飢餓を恐れる必要も減ったし、退屈や暗闇や静寂に怯えなくてもよくなった。



そして今現在では意識しにくいが、わりと最近まで人類を悩ませていた悩みも近年解決したと言っていいレベルにまで進歩したと思われることがある。


それは、「待ち合わせの相手が、これから会う相手が今どこにいるかわからない」という問題だ。



20年前までは、そしてもちろんそれ以前のすべての人類の歴史の中で人類はこの問題に悩まされてきた。


相手は今どこにいるのだろう?遅れているのか?だとしたら仕事か?家族のことか?
はたまた忘れているのか?違う場所に勘違いして着いているのか?それとも騙されたのか?違う日だっただろうか?



「人と会う」ために「人と約束」するということには、こんなに不確定で、今から見たら不安だらけの心持ちになりながらも当時の人々は、人と会う約束を、人と会うことをやめなかった。



今僕らは人と会うという約束にかかる不安や手間を極限まで省いた世界にいるのに、肝心の人間と約束できない、会えない世界にいる。



でもこのままテクノロジーが年々進歩して、zoomなどにも慣れても、僕は人は人と直接約束をして会うだろうと思っている。

だって人ってやっぱり人に関心が強くて、人に会いたいし、好かれたいし、人の為になりたいと思っている。


その機会や空気を最も感じられるのは、やっぱり会うってことなので、人に会うってなかなか人はやめられないだろうなぁ〜と思うのです。



今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
相手に連絡が取れる、わかることで減ったのは、相手への想像力でしょうね、いいのか悪いのかは分かりませんが。

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