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季節が時の経過を教えてくれる

僕は毎年季節が来ると開かれるイベントや旬の食べ物などが好きだ。

その季節である確かな理由があるかはあんまり問題でなくて、毎年同じ時期ということが一番大切で、それによってその人を思い出したり、もう1年経ったか、とその1年を振り返ったり、また今年もいかがですか?と連絡をするきっかけになったり、振り返りと行動のきっかけを、季節にもらえているような感覚が、好きな理由なのだと思う。


イベントということで言えば、お酒を飲まない僕はお花見は毎年新宿御苑で、浅草鷲神社の酉の市は5年程続けているし、神宮外苑の銀杏並木ももう3年続いていて、これらは行く人の顔ぶれは毎年大きくは変わらない。

今年も一緒にどうですか?
と、イベントが、季節が、再会を促してくれるからだ。


去年の5月、僕は『カフエ マメヒコ』のフルーツサンドが美味しい、といろいろなところで話していたし、InstagramやTwitterにも振り返ってみると書いていた。

今年の5月。
1年という月日の中で去年の5月よりもお店と距離感が縮んだおかげか、スタートします、という情報が入る距離感にまでなった。


でもほんとうに1年が経過したのだと実感したのはやはり食べた瞬間であった。

去年は、こんなに美味しいのだから年間通じてあればいいのに、と思っていたが、季節が、旬が訪れたタイミングにまた少しの間だけ再会できて、来年のこの季節にまた会おう、というのも1年を経て振り返ってみると、乙なものであるなと今年は思えてくるのです。

時が経つことを楽しめる、また一つ新しい季節のイベントが、友人が増えたような心持ちで、僕の豊かさとはこういうものの中にあるような気がします。


今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
美味しいという漢字には、美が入っています。
その美は、美味しいという味より年々変化していますよね。

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