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誰かの違和感がはじまり

おばあさんは川へ洗濯へ。
というくだりがしめすように、蛇口をひねれば水が出るという世界は決して当たり前ではない。

川にいちいち水を汲みに行きたくない。

むしろ水が家に来てくれて、水が欲しいときに欲しいだけ出たらいいのに。

というある種のわがまま、夢想から現在の水道は始まっている。

冷房や暖房も、車や飛行機も、布団や枕だって、始めからこの世界にあったわけではない。

かつての誰かのこうしたい、こうだったらいいのに、という願望がすべての始まりだ。

人類の現在の宇宙開発の元になったと言われる小説『月世界旅行』の著者ジュール・ベルヌの有名なことば。

「人が想像できることは、人が必ず実現できる。」
ということばの通り、まずはこうだったらいいのに、こうなったらいいのに、と夢想することがとても大切で、始まりはあなたのわがままだとか、エゴだとか夢物語だとか言われてしまう。

けれど、今僕たちがこれがあって助かったぜ。
と思っている多くのものは、そういう誰かが夢見たその人のエゴであり、わがままだったものかもしれない。

そう考えると、今僕たちには僕たちなりの不満や違和感が必ずあるはずだ。
もっとこうだったらいいのに、そうしたい。
という気持ちを大切にしたい。

それはだって、今の僕たちだけでなく、僕たちの後の世代もまるまる助かるからだ。

昨日の、今日の、明日のあなたの違和感を、わがままをどうか大切に。

今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
密かに枕を思い付いた人ナイス座布団十枚と思っているわたくしです。

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