ブレイキング-1

多分、生の歌を聴く機会はないだろうアーティスト


私は今浮かれている。なぜなら今、Twitterで押しのアーティストBreaking Benjamin(ブレイキング・ベンジャミン)が新しいアルバムを発表すると知ったからだ。そのタイトルが『AURORA』。

うっそ!マジですか!? だってつい先週、私来年の10月にラップランドにオーロラを見に行こう!!と思い立ち、まだ一年も先なのに、フィンランド航空で席の予約をしたばっかりだったのです!!

ブレイキング・ベンジャミンはアメリカの人気オルタナティブ・ロックバンドです。母国では圧倒的な人気があるそうですが、日本ではほとんど知られていないんじゃないでしょうか? ……なぜなら私は彼らを知っている、歌を聴いたことがあるという人に今まで会ったことがありません。

ブレイキング・ベンジャミン(壊れているベンジャミン)という名の通り、ボーカルのベンジャミンは幾つもの疾患を抱えているそうです。もっとも、バンド名の由来はベンジャミンが演奏中、マイクを蹴って破壊したことで付いたという話ですが。そして彼は飛行機恐怖症なので、これを克服してくれない限り来日公演などありえないという訳です。全米ツアーなどはバスで移動しているらしい……。しかし、はっきりと明言はしていないが、飛行機恐怖症よりも脳に抱えている疾患が原因で空の移動ができないのではないか、という話もあるようです。どちらにしろ、ブレイキング・ベンジャミンの演奏を聴きたかったら、アメリカかカナダに行くしかないのである。

これ、むちゃくちゃ難易度高い!!! ていうか、私には無理!!

そんな訳で、家でおとなしくCDを聴いています。

こちらは全米アルバムチャートNO1を獲得した『Dark Before Dawn』からフェイリアーという曲。唯一公式の日本語字幕入りの一曲。

そして同じくアルバム『Dark Before Dawn』から『Ashes of Eden』

この曲むちゃくちゃ好きです。最初CDで聴いたときは聞き流していたのですが、このミュージックビデオみたら大感動。なぜだろう、むっちゃ泣ける!ブレイキング・ベンジャミンにしては珍しくバラード調の歌です。

この歌詞からまさかこんな壮大なスケールの物語が展開するとは驚きです。まるで映画を一本見終わったような満足感があります。

実際、ブレイキング・ベンジャミンの曲の歌詞は解釈が難しいものが多いように思います。怒り、絶望、痛み、そして凶悪なまでの悲しみを感じる。

落ちていく

バラバラになる

息をしようとする

生き返る

いろんな曲の中で随所に見受けられる、この表現が作品を物語っている。

ベンジャミンの曲は聞いていると優しい気持ちになれるとか、勇気づけられるとか、決してそんな曲ではない。でも、私には、もがいて、苦しんでいる中で一条の光を見出すことができるような、そんな曲なのである。

アルバム解説の中から引用させてもらうと、ベンジャミンは「何を歌っているのか俺に聞くのは無意味だよ。大事なのはリスナーが聞いたときに何を感じるかなんだ。その為に曲は存在している」とインタビューで語ったそうだ。

そして最後にアルバム『DEAR AGONY』から『Give Me A Sign』

サインをくれ、という曲名通り、ビデオの中でブレイキング・ベンジャミンのファンならわかるサインが数か所出てきます。注目すべきは、2分41秒のところで、ベンジャミン自身の脳画像を使用した病室のモニターが一瞬画面に出てきます。ぜひ探してみてください。




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