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言わないやさしさ

昔は正解やアドバイスを伝えてくれる人がやさしいと思っていた。


いや、もちろん正解やアドバイスをその人を思って伝えてくれる行為それ自体はとてもやさしいことだとは思う。


しかしいざ街を見渡してみると多くの人が他者にアドバイスをしているのをよく見かける。


つまり人はアドバイスしたい生き物で、じぶんの意見を思いのままに伝えるのは、実は人にとって快感であり、デフォルトなのかもしれない。


そう考えると反対の行為。

アドバイスしたいところを飲み込む、言わないという行為ほど人にとって難しいことはないとも言えそうだ。


人が最も納得し、そのあとの推進力も強いのはじぶんで見つけたとき、選んだとき、決めたときだ。

その納得感を得るためには周りの人がゆるやかに見守る、育む、アドバイスし過ぎないという姿勢が欠かせない。

しかし人はアドバイスがしたい生き物だ。


だからこそその人がじぶんで気づくその日まで、黙って寄り添うことが、いかにすごいことであるかを最近よく考える。


「最高の解決法をアドバイスする」よりも、「最高の解決法だと思えるものを見つけるまで見守る」方が何倍も難しく、何倍もやさしい。

最近はそう感じる、沈黙の中にこそ、想いが宿る。



今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
試してみてください、言わないって言うより難しいですから。

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