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自然の香りを楽しもう

 自然には様々な香りがあり、季節によって違った香りを楽しませてくれるものです。皆さんのご家庭にはお気に入りの香りや季節の風物詩はありますか?

 例えば、三大香木と呼ばれる樹木は、開花時期には一面に独特の香りを漂わせ、季節の到来を教えてくれ、この香りにふれると季節の巡りを感じるとともにわくわくとさせてくれます。こうした自然の植物の香りを体験する活動は「香育」((公社)日本アロマ環境協会が普及啓発のために作った造語)と呼ばれたりしています。

 このように身近な自然(主に植物)には、素敵な香りを楽しませてくれるものがあります。ハーブのような草花であったり、大きな樹木の枝葉であったり。これら植物の香りのもとになっているものは、芳香成分と呼ばれるもので、私たちをリラックスさせてくれたり、集中力を高めてくれたりします。

 さて、ここで香りを切り口に子どもたちの身の回りの環境を考えてみると、人工的な強い香りを伴う柔軟剤や洗剤等が多用されたり、自然のものとふれる機会が減っているなど本物の香りにふれることが出来ない環境になっているように思いますがいかがでしょうか。

 自然の香りを体験することは、子どもたちの豊かな情操や自然への愛着を育むとともに創造性を育むことが期待されます。子どものうちにこうして育まれた資質や能力は、大人になってからのよりクリエイティビティに富んだ活動につながるのではないかと考えています。

 「香育」は誰かのワークショップに参加しなくても、庭先や公園の樹木に注目するだけでも可能です。例えば、前回の記事ではキンモクセイのモイストポプリづくりを紹介しました。これからの季節は、サクラなど身近な樹木の落葉や落枝を茹でてその湯気をお部屋に満たしてみるのはいかがでしょう?桜の甘く優雅な香りは、リラックスした幸せな気分にしてくれますよ。

 今年の秋は家族で自然の香りを楽しんでみませんか?

文責:ようざん

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