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季節の香りを楽しもう ~キンモクセイの甘い香りを暮らしの中に~

 みなさんは「三大香木」という言葉を聞いたことがありますか?とても良い香りがする花をつける代表的な三つの樹木ということです。春のジンチョウゲ、夏のクチナシ、秋のキンモクセイが三大香木と呼ばれています。それぞれが違った季節に花を咲かせ、私たちに花だけではなく香りも楽しませてくれます。今回はもうすぐやってくるキンモクセイの季節の3つの楽しみ方を紹介します。

 キンモクセイは、庭木の他に公園や学校、街中の植え込み等に植えられていて、実は私たちに身近な樹木です。そして毎年9月下旬から10月にかけて開花します。オレンジ色のこの花は一つ一つがとても小さくて、よく見ると十字の形をしたかわいらしい花です。この花がとても甘く素敵な香りを放っているのです。それではその楽しみ方を紹介しましょう。

その1、観察して香る

 キンモクセイの花びらの一つ一つの可愛さについて書きましたが、それを観察して絵に描いてみるというのも楽しい活動です。たくさん集まっていると大きな花のように見えますが、一つ一つの作りを見ることで、より良くキンモクセイを理解し、身近な自然に愛着を抱くことができると思います。

その2、モイストポプリをつくる

 通常、ポプリと言えば乾燥した草花ですが、モイストポプリは半生の草花を使います。乾燥すると香りが飛んでしまう植物をモイストポプリにすると長い間香りを楽しむことが出来ます。キンモクセイの場合もこの製法でポプリにするとよい香りをいつでも楽しむことができますよ。
 作り方は簡単です。準備物は、キンモクセイの花びら、蓋つき小瓶と粗塩(小瓶の2/3程度)だけです。小瓶の中に、きれいに洗って水気をとったキンモクセイを粗塩といっしょに重ね入れていきます。(粗塩→キンモクセイ→粗塩→キンモクセイ…とミルフィーユ状に詰めていきます。)1カ月程度冷暗所に保存して熟成させれば出来上がりです。詳細は筆者の公式ホームページで紹介しています→こちら

その3、キンモクセイシュガーをつくる

 こちらの作り方はもっと簡単です。清潔にしたキンモクセイの花びらを砂糖にまぜて保存するだけで、1か月程度置くと香りが砂糖に移ります。お茶などにこのお砂糖入れて飲むとほんのりとキンモクセイが香るお茶を楽しむことができますよ。

 私たちの身の回りには、季節のおとずれを教えてくれる自然があふれています。お子様と一緒にその季節にしかできない自然遊びを楽しんでみませんか?国立オリンピック記念青少年総合センターにはたくさんのキンモクセイが植えられています。ぜひ遊びにいらしてください。
!注意!
(公園や植え込みのキンモクセイの花を集めるときはその場所で採取可能かどうかを確認してから遊びましょう。採取不可能な場合でも見て、香って楽しめます。素敵な秋になりますように。)

                           文責:ようざん

参考
きせつ×おんがく×そとあそびプロジェクト公式ホームページ

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