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【下園壮太著】自衛隊メンタル教官が教える心の疲れをとる技術【読んだまとめ】

日本は毎年2万人が自殺している、ストレス社会です。

毎朝泣きそうになりながら出勤している人もいます。

無理を続けていれば、1年、2年をうつ病で治療に費やすことになります。

この世にたくさんある仕事のために、1つしかない体を壊していいはずがないです。

無理をしてはいけない

自衛隊で銃や車両の機械整備をする訓練がありますが、そのときに何度も言われることが
適切な道具を使い、決してムリに力を加えるな」ということです。

なぜなら、ムリに力を加えると道具が壊れてしまうからです。
壊れたら新しいものに取り替えるしかない。これは人間とよく似ています。

人間がムリして限界に達してしまうと、人間も壊れて「うつ」や「自殺」という形で表れます。

だから人間はムリせずにちゃんと休むべきなんです。
ほとんどの人は「自分がムリをしているという自覚がない」ということです。
それは、他の人と比べてしまうからです。

例えば、疲れていて休みたいけど「先輩や同僚はもっと残業しているし、土曜日も出勤している。だから自分はもっと頑張らなければならない」
と思ったことが誰でも1度ぐらいはあるでしょう。

自分よりも大変で頑張っている人を見て、「自分は頑張っていない、甘い」
と錯覚してしまうパターンです。それによって自分で自分を追い込んでしまうんです。

真面目な人ほどうつ病になりやすいんです。
断言しておきますが、他人と比べて「俺はもっとムリをしなきゃいけない」とか、「残業して会社に身を捧げなくてはいけない」と思うのは勘違いだし、自分を苦しめるだけです。

なにをストレスと感じるのかや、仕事以外でかかってくるストレスも人それぞれだからです。

努力でなんとかなると考える人は無理をしてしまう

人が無理しすぎてしまう原因が「頑張っている自分が好き」だからです。
なぜそうなるか?というと、子供の頃の頑張りから抜け出せていないからです。

子供の頃は身長も体力も頭の良さもどんどん成長していく、努力すればなんでもだんだんできるようになっていきました。
解けなかった問題も解けるようになったり、しっかりテスト勉強すればそれだけ点数も上がりました。

しかし、大人になると成長は遅くなるし、世の中は不平等だし、生まれながの才能を持つ人は努力しても勝てないことが多いことに気づきます。
だからこそ、大人になると今の平凡な自分を愛し、認めてあげる必要があるんです。

だがムリをしてしまう人は子供の頃のように「努力すればなんでも突破することができる」というスラムダンクみたいなノリで、大人になっても頑張り続けてしまうわけです。

うまくいかないのは頑張りが足りないから」そう言ってうつ病になる人が多いんです。
これも自分で自分を追い込んでしまうパターンです。

無理をすると起こること

先ほども言ってた通り、自分がムリをしていることにすら気づいていない可能性がある。

ムリをしているときには異変が起きます。

ムリをすればどういう症状が出てくるでしょうか?
ムリをするとはじめに身体に異変が起きます

  • 腹痛

  • 不眠

  • 食欲低下

  • 倦怠感

ここまでは誰でも1度は経験した事があるでしょう。
資格試験を受ける日にストレスでお腹が痛くなったり、試合前日眠れなくなったり。

身体の次には人間関係にも異変が起こります。

人にイライラするようになり、トークテーマが愚痴や弱音になったり、不満で頭の中がいっぱいになります。

そして人間関係の次は「行動」にも異変が起こります。

酒やタバコの量が増えて、無性に甘いものが食べたくなります。

それでもムリをし続けると、ついに心に異変が起こります。
つまり「うつ病」です。

うつ病はムリした最終形態なんです。

こうなると性格が変わって全く別の人みたいになってしまいます。
ここまでくると常に不安になり「自分などいないほうがいい」という考え方に支配されてしまいます。
そして、複雑な思考ができなくなってしまいます。

複雑な思考って?頭が働くなくなり、仕事でミスを連発し、話の内容が頭に入ってこなくなります。

常にシンプルでネガティブなことしか考えられなくなります。
「つぎ、仕事で注意された死のう」とか「この受験が受からなかったら死のう」という短絡的な考え方になります。

これがムリをし続けてたどり着く終着点です。
元気になったらうつ病だったときの自分がどうかしていたことに気づくことになるんですが、うつ病のときは夢を見ているような状態で、自分が考えていることがおかしいことに気づけないんです。

このように「身体→人間関係→行動→心」の順番に不調を起こしてしまいます。

だから最近、寝付きが悪いとか食欲がないとか・・・甘いものをたくさん食べてしまうとか「今ムリをしてしまっている」と自覚しないといけません。
そして、心が壊れてしまうと回復するのに数年はかかってしまいます。

短期の目標を追わない

まず無理をする人は「目の前の目標」を追っていることが多いです。

例えば、営業のしごとで「明日までにウォーターサーバを30個売る」という目標を立てる感じです。
一般的には目の前にニンジンをぶら下げて走る短期目標のほうが力だ出やすい、しかし短期目標をやり続けると人は疲れ果ててしまいます。

Youtuberは燃え尽き症候群になりやすい職業と言われています。
なぜかというと、明日のチャンネル登録者数や再生数などの短期目標を追ってしまいやすい仕事だからです。

この世の中にはそんな短期目標に突き動かされて疲れ果てている人が驚くほど多いです。
短期の目標は2、3回ならいいですが、何度も続けてしまうと自分を疲弊させる原因になりやすいからです。

動と静のバランスを保つ


体を動かす仕事をしている人はもう「動」のゲージは貯まっているから
休日はサウナや森林浴、読書、映画鑑賞などの身体をあまり動かさない「静」の趣味で心に栄養を与える必要があります。

時間で疲労をコントロールする

17時に仕事を終えると決めたら、たとえ仕事の途中であってもすぐに帰ることです。
実際に仕事がどれだけのっていても、17時にはやめて明日に仕事をとっておくようにするのです。

時間で管理すれば、ムリが限界に達するのを防ぐことができます。

別に無理しなくても生きていける

別に会社はあなたに、絶対に働けとは言っていない。
そして、会社はうつ病になったら壊れたおもちゃみたいにあなたを排除するだけです。

責任なんて取ってくれない、あなたがいなくても会社は回るからです。
一時的に無職になるという恥を捨てれば、他にもいろんな仕事があることに気づけるし、病気になったら社会保障に頼ればいいです。
ギリギリでも生活保護があるのが今の日本です。

別に仕事をやめろとは言わないが、しっかり自分の身を守って休まないと取り返しのつかないことになります。

いま、疲れているけど会社を休めないという人は一旦深呼吸して冷静に今後のことを考えてみたほうがいいです。
人は健康なだけで人生はかなり勝ち組です。

まとめ

  • 他の人と比べて自分は頑張っていないと思う必要はない

  • 努力すればなんとかなると考えている人は無理をしてしまう

  • ムリは「身体→人間関係→行動→心」の順番で不調になる

  • 無理しやすい人は、短期目標で乗り切る癖がある

  • 動と静のバランスをとるストレス解消法を持つ

  • 時間がきたら仕事を終える

  • 別にムリをしなくても生きていける

  • 健康なだけ人生はかなり勝ち組

もっと、下園壮太さんの「自衛隊メンタル教官が教える心の疲れをとる技術」を読みたい人は!

#下園壮太 #読書感想文 #メンタル #自衛隊 #うつ病

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