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【えい】100話で心折れるスタートアップ【読書感想文】



この本は、スタートアップが失敗する理由を教えてくれる本です。


私たちが普段目にしている会社は、どれも厳しい競争を勝ち抜いた会社です。
その裏では、ひっそりと消えていくスタートアップの企業もたくさんあります。

株の知識がないまま起業する

まず、大前提として会社において株というのは操縦桿のようなものであり

株を多く持っていることが「会社のオーナーの権利」になります。

そのため、過半数の51%以上の株を持っている人が、実質その会社のオーナーであり
その人が多くのことを自由に決めることができます。

経営をしたことのない投資家がいちいち株主総会で経営に口出してくるのは株を持っているからになります。

しかし、そういった認識がないまま起業をすると
この大事な株を誰かに渡しすぎて積むことが多い。

たとえば、誰かと一緒に企業をする場合、なんとなく50%50%に株をわけることがおおいですが、
これをすると一人では何かを決めることができなくなってしまいます。

そして、いざその相手とケンカ別れをして会社をやめてしまうと
険悪な関係の部外者が大株主になってしまうことも多いわけです。

またスタートアップの場合はたいてい投資家から資金調達をしてもらったかわりに、株を渡す事が多いわけですが
このときも投資家に51%以上の株を渡さないように注意をしなければなりません。

最初から大きく打って出る

スタートアップの場合、最初から時間もお金も人もかけて大きく打って出ると、いざ失敗したときに立ち直ることができないし
なにより、事業がうまくいくかどうかは、どれだけ根拠や自信があっても行動してみないとわからないからです。

そのため、必要最低限の機能だけでサービスや商品を作ったらすぐにリリースして小さくスタートを切ることが大事になります。

もしやってみてニーズがないとわかったらすぐにピボット、つまり方向転換して他の事業を考えます。

ちなみに大体の起業家は1度や2度のピボットを経験しています。

だからちょっとの失敗で折れずに、ユーザのニーズが明らかにないとわかった時点で何度もピボットすることが大事になります。

特にスタートアップの強みはスピードの速さだけなので、大企業が気づいて動き出す前にいち早くスタートして、結果を試すことが大事になります。

これは人生でも同じことが言えます。

急に人が会社をやめる

スタートアップはとにかく少数精鋭でやっているため主要メンバーが辞めてしまうと、一気に窮地に追い込まれることが多い。

特に浮き沈みが激しく、長時間労働を強いられるスタートアップは、社内の雰囲気も悪くなりやすいため、人の出入りが激しいわけです。

経営者は体調を崩す

経営者が体調不良になってしまうと、体力も、思考の質も集中力も減ってしまって、プロジェクトが頓挫してしまうからになります。
特にスタートアップの経営者は、起きている時間はすべて仕事をすることになるため、当然プライベートなんてそっちのけになりますし、睡眠時間や運動をする時間も減ってしまって体を壊す事が多い。

大手から競合サービスが出る

新しくはじめたビジネスがもし儲かるのなら、必ず大手が参入してきます。

そのため起業する前に「自分が今からやろうとしているビジネスにもし競合が現れたら、負けないために何ができるのか?」という質問に自分なりの結論を出しておく必要があります。

だいたいの場合、スピードだけがスタートアップの唯一の強みになることが多いですが。それだけだと勝てないことも多いわけです。
競争の世界では簡単に真似されるほうが悪いわけです。
だから大事なのは真似されない参入障壁を意識して築いておくことになります。

資金繰りが厳しい

当たり前ですが、会社というのは税金、社会保険k料、家賃、社員の給料が払えなければ潰れるしかない。

そのため最初はカッコをつけずに、いかにお金をかけずに事業を立ち上げられるかがポイントです。

どんなに綺麗事をいってもお金が必要となるため、最初はコストを下げて、必要最低限の機能だけをつけた商品をすぐにリリース、資金調達、リリースを繰り返していきます。

そもそもサービスのリリースまでたどり着けない

実際に製品をリリースせずに消えていく会社は多い。

たとえば、より多くの機能をつけようとしてなかなかうまくいかなくなったり、キーマンとなる人物がやめてしまうとリリースにたどり着けないことも多い。

人生も同じで、最初から完璧を目指すのではなく、とりあえずやれるところだけをやって世の中にリリースをすることです。

そうすれば手応ええがあるかどうかもわかるし、今まで見えていた景色と全く違う景色が見えてくることも多いわけです。

ユーザの意見に振り回される

だいたいの場合、ユーザは自分に必要なものがわかっていないことが多いわけです。

大事なのは、原点に立ち返り、自分たちの商品は「誰のどんな課題を解決するものなのか?」を思い出すことになります。

全てのプロダクトは課題解決のために存在しているからです。

創業者がやる気を失う

会社というのは、最悪事業がうまく行かず、改善の見込みがなくても、社員全員に退職してもらって、自分の報酬を0円にすれば
潰れることなく、生き残る事ができます。

では、どうやったらスタートアップの時に死ぬのかというと
創業者が心が折れて、やる気を失ったときになります。

特にスタートアップの経営者になると信じられないほど、地獄のような状況に陥ることが何度もあります。

それでも前を向き、次の一手を打ち続けなければなりません。

そのためには最終的には自分の事業に情熱を持ち続けられるかが一番大事になります。

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