【デヴォン・プライス】「怠惰」なんて存在しない 終わりなき生産性競争から抜け出すための幸福論【読書感想文】
この本は「ダラダラすることの大切さ」を教えてくれる本です。
怠けることを嫌う文化が私たちが働きすぎてしまう原因である
私たちはその人の価値を職業や勤勉さ、生産性の高さでみている部分があります。
特に日本人にとって勤勉に働くことは美徳であり「頑張ることは美しい」「努力がすべて」みたいな思想が多い。
周りの人が働いているのに自分だけが休暇を取ることに罪悪感を感じたり、「休む」こと自体に遠慮を感じたり、休んでいるときにでさえも生産性を考えてしまうため、多くの人が心身が不健康になってしまいます。
しかも怠けずに身を粉にして働いていれば必ず報われるわけでは決してありません。
また今後AIが私たちの仕事を代替えすることが増えていくわけですので、生産性=その人価値、仕事=その人の価値といった価値観はますます薄まっていきます。
怠けたくなるのは心身の警告信号
「休みたい、怠けたい、ダラダラしたい、今日はなにもしたくない」という気持ちは、自分に回復が必要なサインだということです。
そんな気持ちを無視して、「頑張ることは美しい」と信じて働きすぎてしまうからこそ不健康になってしまいやすいということです。
しっかりと自分の怠惰な気持ちを大切にして、怠けるべきときに怠けていれば健康を害することが大幅に減るということです。
人間は1日に8時間も働けるようにできていない
私たちが集中してよいアウトプットができるのはせいぜい1日に2~3時間程度です。
そのために今のように1日8時間周40時間も働こうとすると、必ずどこかで怠けたり、力を抜かないと無理になってしまいます。
生産性=善という考えをやめてみる
生産性をよいことと考えていると、どうしてもその反対側にある生産性0野菜にもしない時間を悪いもの、無駄なものと感じてぼーっと休むことに罪悪感を覚えるようになってしまい、結果的にいつも何かで忙しくするようになり、せせこましい人生を送ることになってしまうからです。
なので、生産性があろうがなかろうが、唯生きているだけで自分には価値がると考えることが大事になってきます。
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