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【水野和夫】次なる100年 歴史の危機から学ぶこと【読書感想文】

この本は「第2の中世の到来があるのか?」を予測した本です。

ノアに始まった歴史

ゼロ金利のメッセージ

近現代では、現世より、先の10年のほうが良くなると信じられていた時代でした。

しかし、ゼロ金利は10年後の豊かさを保証するものではありませんでした。

現在が最も豊かであるということです。

ゼロ金利がポスト資本主義の到来を告げています。

明日を心配しない社会

100年前にケインズが提唱した問題は未だに解決していません。

現在は、資本の偽りの時代です。

より遠く、より早く、より合理的にという資本主義の時代は終わりました。

より近く、よりゆっくり、より寛容にという時代が「明日を心配しない社会」ということです。

蒐集(しゅうしゅう)の歴史の終わり

ゼロ金利の長期化が何を意味しているのか?

集めることによって社会秩序を維持する歴史が終わったということです。

金融政策は、科学ではなく、気合の宗教みたいなものになっています。

ゼロ金利と「蒐集(しゅうしゅう)」

近代化の失敗

日本で起こっていることは、特別なことではありません。
欧米に先行しているにすぎません。

日本の問題は、負債の大きさというよりも、90年代初頭以降、健全な成長が見られないことにあります。

本当に必要なのは、規制緩和によって企業の事業の拡大と、賃上げを促し、個人の消費を増やすことです。

モラル vs 市場の一本槍

現代の対立は、16世紀と同じ状態です。

正義の一本槍 vs 契約不履行という形と同じです。

21世紀の現在、「市場が全てだ」と信じる市場の一本槍の新自由主義と
経済学は、モラル・サイエンスであるべきと主張するケインズとの対立状態です。

歴史の危機における共通現象

現代と過去で共通するのは「市場結合」ということです。

前例のない価格革命となり、「非人間的な時代」

二極化・・・中心と周辺の格差が広がること、より周辺が疲弊することを意味します。

次なる100年はどこへ向かうのか

皇帝なき帝国の時代

古代は皇帝文明、中世はキリスト教文明、近現代は資本文明

私的な利益の追求が人類が幸福に導くということが資本文明でした。

21世紀の行動原理

21世紀は「第2の中世」の時代。

資本主義者の資本は天井がありません。

地球は狭くとも心はひろし。

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