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ドイツ外出禁止生活 ドイツの現状

Servus! タイガイゲです。

ドイツ(バイエルン州)は本日4月27日から、公共交通機関及び店舗にて、マスク着用が義務化されました。ただしマスクは医療用マスクのことではなく、口や鼻を覆うことができれば、手作りのものやスカーフなどでも良いとされています。

↑マスク着用義務違反は警察が取り締まることになっており、違反者は罰金150€(約1万8千円)取られます。(バイエルン州の場合)

ここで一つ言っておきたいのがドイツは日本と違い州の権限が強いです。特にコロナ対策でそれを強く実感しました。外出制限令も僕のいるバイエルン州が一番早く打ち出し、罰金の額や社会保障なども州によって違います。なのでメディアで一括りに「ドイツのコロナ対策」として取り上げられていることがありますが、実際は州によって少しずつ違います。例えば、上の図で各州のマスク着用義務違反の罰金の額が表示されていますが、罰金がない州も半分ぐらいあります。

ドイツは現在感染者が約15万人と、感染者数は多いですが死亡率の低さ、医療崩壊が起きていないということで、様々なメディアでコロナ対策が注目されています。日本のニュースで見た方もいると思います。

今回は実際にどんな状況なのか、振り返りも含めて書いていきたいと思います。

1. Hamsterkauf (ハムスター買い?)

ハムスター買い。なんかかわいいですよね笑

直訳するとこうなってしまうんですが、要するに買い占めのことです。ドイツ語のhamstern「買い溜めする」と Kauf「買うこと」の造語です。

現在買い占めは落ち着いてきましたが、ドイツがロックダウンする前(3/21以前)は、特にトイレットペーパー、卵、肉、野菜の順に買い占めが酷かったです。

3/15. これはドイツで外出制限が出る前のスーパーの状況です。この当時は隣国のイタリアで感染爆発が起きており、ドイツにも危機感が広がり始めた頃。野菜からお肉まで、買い占めが酷かった。特に卵は1週間以上買えませんでした...

↑トイレットペーパー

僕の感覚的には、買い占めが酷かったのはロックダウン前です。実はロックダウン後にはスーパーや薬局などは営業時間が延長され、外出も制限されたので、買い占めは減ったと言うのが実感

2. Social distance (Abstand halten)

3/25  これはいわゆる「ソーシャルディスタンス」の看板。3/21に外出制限令が出てから、街中の至る所にこの看板が設置されています。ただし、家族や友人(ただし一人のみ)の場合は適用されません。(←1週間前は友人と会うのもダメでした。)

4/13 ** 見辛くて申し訳ありませんが、警察に罰金を取られてる様子。これは近所のケバブ屋ですが、結構人が集まっていたので、パトロール中の警察に見つかったんだと思います。他人と交流した場合の罰金は一人約250ユーロ(約3万円)**取られます。

ドイツのコロナ対策について

ドイツは世界でも6番目に感染者が多い国です(4/27. 23時の時点)。ですが死亡率はヨーロッパの中では最も低く、最近注目されています。

また政府の対策に満足している国民の割合も高く、メルケル首相の支持率も上昇しました。

ドイツのコロナ死亡率が低い理由としてよく挙げられるのが、PCR検査が多い、またICUの数が欧州で最も多いことです。ドイツは韓国を模範としているらしく、検査数を増やすことで、陽性の人をすぐ自宅隔離させ、感染拡大を防ごうとしているそうです。また、ドイツでは数年前からパンデミックに備えて、「パンデミック・プラン」というガイドラインを整備するよう各州の保健省に命じていたそうです(https://www.stmgp.bayern.de/wp-content/uploads/2020/02/influenza-bayern.pdf)。さらにICUの数が多いのでイタリアやフランスから重症患者を受け入れたりもしています。

今回のコロナで世界は大きく変わっていると実感しています。ヨーロッパの人がマスクをするようになっただけでも大きな変化ですが、とにかくインターネットの世界が今まで以上のスピードで拡大していると思います。オンライン飲み会の普及や大学の授業や就活のオンライン化、個人的には本屋さんが開いていなかったので、電子書籍を読むようになりました。さらにコンサートができないプロの音楽家がインスタライブでホームコンサートをしたり、オンラインレッスンを始めたりと、文化面でも変化が現れています。

僕自身の留学生活も残り4ヶ月ほどですが、このコロナ下のドイツで悔いがないよう残りの時間を過ごしたいと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました!!

*(今回の内容はあくまでも個人的な感想や体験談です。)






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