セカンドハーフ通信 第125話 夏の果物プルーン

夏の果物プルーン

この時期、信州ではプルーンが店先に並ぶ。プルーンといえばあまーい乾燥したものしか知らなかったが、ここにきて生のプルーンを知った。

生のプルーンは歯ごたえがあり、すこし青りんごのような食感だ。熟しすぎたものよりも紫に少し青みがまざった色合いの頃にかじるとしゃきしゃきとしてうまい。

車を走らせて農産物直売場にいくと様々な種類のプルーンがある。農家が自宅で少量作っているものもあるのだろう。ルミナス、サンタス、アーリーリバー、ツアー、オパールと色々食べてみる。その微妙な味の違いを楽しみにしている。

長野ではぶどうやりんごがよく知られている。野球で言えばクリーンアップといえるが、プルーンは2番打者のような存在だ。小粒だが侮れない。シャープなスイングをする実力者だ。

8月の今頃、ぶどうやりんごの出回る前1ヶ月ほど、すっぱくてさわやかな味をつれてきて、あっという間に去っていってしまう。

プルーンは「信州の夏が始まったよ」と皆に声をかけていく。今日も私の家の冷蔵庫にはきんきんに冷えたプルーンが出番を待っている。

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