見出し画像

re

この話は単純な結末を迎える 
この単調な世界の端で僕らは今まさに死ぬ 
本当さ、嘘にしたけりゃすればいい 
断頭さ、喧しいだけの思念なら 

綺麗事を垂れ流して 
けつ拭く紙は持っちゃいないが 
どんでん返しを決めるため 
呆れるくらいに全力で 
粉骨砕身、情状酌量 
転がる命にしがみつき 
泥と血にまみれて 
目を逸らしたくなるまで荒んでやったら 
瞼を抉じ開けるくらい楽勝だろう 

雲の上にいる気で 
よたつく足腰に遊ばれる老人達をぶん殴るため 
守るための形、拳を今狂気に染めて 
在るのか亡いのか 
五里霧中、断崖絶壁 
汚れた獣となって 
尽きるまで駆け抜けていくだけだ 
闇雲の先、落ちるか 
拓けた新世界か 
もう、どうだっていい 

影が焼き付けばましさ 
いつか一筆に載れたらましさ 
これから芽吹く清新な命の 
耳の産毛に触れられたなら 
何より最高だ 
求める気はないけどな 

この話は単純な結末を迎える 
預言者の出る幕はない 
託すものもすがるものも持ち合わせちゃいないからな。 
近代技術の粋は要らない 
答を探すつもりも、導くつもりもないからな 
この単調な世界の端で僕らは今まさに死ぬ 
ただそれだけさ 

それだけのことさ 

『re』

お目通しいただきありがとうございます! 詩が育む言葉の生命力と ネットビジネスにおける作家およびクリエイターの生き方を学び中です!詩のマガジンとは別に 得た情報・知識・解釈案も掲載していきます!