子供ががんになった時、伝えるべき?

※あくまで持論であり、私が当時経験して感じたことです。

ある日、左足に腫瘤ができ、それが引っ込んだり出たりを繰り返し、異変に気付いたことがきっかけで、学校を休み病院で検査を受ける日々が続きました。
そして、何も分からないまま入院生活が始まり、治療が始まりました。
私はその時8歳で、親としてはがんであることを伝えない方向で考えていたみたいです。
そしてその反面、伝えなければならないという気持ちもあったがどのように伝えたらいいか分からないというのが現状だったとのこと。

私としては、何が原因で親と離れて入院して、怖い点滴を受けているのか分からないことがすごく恐怖でしたし寂しかったです。
しかし、小児病棟ということもあり、周りの子たちもがんであることを知り、自身で「私もがんなんだ。」ということを知りました。

入院中に周りのご両親や、私の親が主治医からの説明を受け病棟へ来る度に、目を腫らしながら懸命に笑顔で振舞ってくれる姿を見てきました。
「これ以上、親を悲しませたくないから、私も笑顔でいないといけない。」

そう誓って、弱音を吐かず今まで強がって生きてきましたが、最終的に私自身の心が潰れてしまいました。

子供なりに、伝えてくれていた方が完全に理解できないにしてもしっかりと現実と向き合い治療できていたかもしれない。
そして、PTSDの症状も今よりも軽かったかもしれない。
これは今になっては分からないことですが、私自身は何かしらの形でしっかりと伝えてほしかったと思っています。

しかし、子供にがんであることを伝えることは、とても残酷なことでもあり、とても勇気のいることだと思います。
そして、どのように伝えたらいいのか。
当事者だけではなく、そのご家族みなさまが悩まれることはたくさんあるかと思います。

当時では「がん相談支援センター」という機関はありませんでしたが、現在はがん診療連携拠点病院などに設置されています。
認定看護師、社会福祉士etc.の方々が、当事者の相談のみでなく、ご家族の相談(闘病に関する様々な内容)も聞いてくれます。

家族会に参加して話して決めるのも1つ、がん相談支援センターに相談して決めるのも1つ。

私は親になったことがないので、あくまで当時の当事者としての経験のみでしか考えることができませんが、当事者もご家族の方も抱え込むのは絶対に良くないので、上記のような機関を上手く利用していただけたら、少しは気持ち的に楽になるかもしれません。
一度ご興味のある方は、ぜひ検索してみてください!

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