🔴いつも大安吉日129　〜「メリ」と「ハリ」の幅広かった日〜

【「メリ」と「ハリ」の幅広かった日】

昨日のぼくのこと

早朝からカモミールの蒸留
終わってゆっくりしたら昼前
そば食ってゆっくり休む
天気が少しよくなったので田んぼに向かう
夕方までノンストップで田んぼに這いつくばっては、泥と草をこねくり回す
うちに帰ってソファーでまたゴロリ
ごばんを食べてまたゴロリ
そのままソファーで眠ってしまいました

ざっくり書けばこれだけなんだよね

🔴朝の蒸留に学ぶ

今度はもうちょい細かく書いてみよう

カモミールの蒸留からはじまった朝

摘んできたのは、刈り取りをした株からまた生えてきた、いわゆる蘖（ひこばえ）

手伝いで粉砕したカモミールは茎も花もいっしょにしていたので、「どっちも同じ成分が入っているんだろう」とヤマを張る
ぼくも花茎いっしょに蒸留をはじめた

薪ストーブで火加減がなかなかむずかしい
強すぎると沸騰したボコボコのお湯が、蒸気を通す細い管まできてしまう
実際にいってしまった
するとむらさき寄りな青い、ほんとに細かいモノが蒸留水といっしょにビーカーに溜まった
香りもカモミールのすてきな匂いとはちがって、どちらといえば茹でたとうもろこしだ

いつもより入れる水の量を少なくしてみた
火加減がうまく調整できなかった
花に比べて圧倒的に茎が多い（重量比）

最終的には少し焦がしてしまった

この経験をしておくと、失敗することになった可能性のあるポイントに注意しておける
そのポイントを押さえてもまた失敗するなら、そこからまたちがうポイントをあぶり出す
残った道が成功への道
成功に向かって一直線だ

収穫は蒸留水ではなくてそのデータ
昨日はそう思うことにした

🔴もうひとりのぼく

「パッ」としない天気がつづく

ぼくは早めのお昼か遅めの朝めしを食う
おしゃれな世界じゃ、これを「ブランチ」って言うんだってよ
ぼくはブランチにそばをすすった

うちにはだーれもいないし、天気も冴えない
ソファーで猫と遊びながらゴロゴロしてた
子猫のロクもやさしく撫でると、ノドをゴロゴロいわせて喜んでいた
ゆったりした時間に少しウトウトしてたかな

起きてからここまではほとんど動いてない
消費カロリーよりも、取り込んだカロリーのほうが上回っている
体を動かして汗かかないと、決まってもうひとりのぼくがこう言ってくる

「そんなんでいいのかー？」

そいつをよくいえば、しっかりケツを叩いてくれるパートナー
わるくいえば、ぼくに罪悪感を植えつける奴
まあ、どっちもぼくなんだけどね

この罪悪感のせいで「やらなきゃやらなきゃ」ってなってるときがあった
それがいまはだいぶよくなった
その罪悪感の生まれたきっかけは、「こんな感じだったのかなあ」って、ぼんやりわかった
そのはじめのきっかけなんて、もしかしたらぼくの勘違いだったかもしれない
ぼくの勝手な妄想だったのかもしれない

止まって休むことが必要なときもある
目指す未来といまをたのしむために、やらなきゃいけないことだってある

ぼくはうまく休めるようなったけど、結局は動いてるほうが好きだし、そのほうが楽だった

もうひとりのぼくとうまいこと付き合ってる

🔴やられはじめてた

田んぼの草取りはやらなきゃ終わらないし、遅れるとさらにハードになることはわかってる
だから草が出てこないようしていきたいけど、そこはまだ完璧にはできない
なぜ今年は草があまり生えないのかも、ぼくにはまだはっきりとわからない

天気が少し回復したから田んぼに向かった
うちの地区を抜けると、下の地区はとっくに回復していたようだった
いやっ、回復なんかじゃなくて、もしかしたらはじめから崩れてもいなかったのかも
あきらかにおひさまがよく顔を見せてくれる

二箇所ある田んぼの東の田んぼ

代掻きを一度しただけで、バッタバタと準備をしてなんとか植えた田んぼ
こっちもやはりそんなに草はない
しかし予備軍はもちろんいるので、一度全面完璧には草を浮かしていく

草取りの細かいことは昨日の記事に書いたから、よければそちらをどうぞ

這いつくばって、地球に「グッ」と顔を近づけて進んでいく
体が作業を完全に覚えている
稲に混ざって生えるヒエも、微妙な違いを一瞬で目で捉えて、次の瞬間には手が動く

少し成長が遅いような気もするけど、ここから気温も上がってくる
とくに心配もせずに、ひとつひとつの稲と向き合ってぼくは進む

おかしな稲が出てきた
下ばかり見ていた顔を上げると、そのまわりも同じようなことになっている
範囲としては少ないけれど、放っておけば被害は確実に広がりそうだ

株元からごっそりちぎられた稲
「鹿の仕業だっ」
やつらがやってきた

そういえば下の田んぼのおじさんは田んぼの周りにテープを張っていた
景観としてはかなり悪い
しかし背に腹は代えられぬ

ぼくも早めにとりあえずテープでも張るか

一気に集中して、一枚半の田んぼの草取りをクオリティー１００％で終わらせた
熊手のようにして土をかき続けた指が痛い
四つん這いでも腰に負担はかかる
両肩はバッキバキになってる

ずっと同じ姿勢で縮こまった体をそのままにしておくと、体は「こいつここまでしか使わないのか」となって、だんだん閉じてきてしまう
これはぼくの感覚だけど、間違いないでしょ

その道のプロを除けば、ぼくの肩のやわらかさはなかなかなもんだ
それを維持していくために、田んぼあがりも寝起きも、ぼくはブンブン腕を回す
ブラリぶら下がって体も伸ばす
猫の伸ばしっぷりに学んでます

🔴よく寝た

うちに帰ってきてゆっくりしてると、さわがしい声がしてきた
うるさいやつらが帰ってきた
ぼくはその声を聴こえないことにする
やることやって体も疲れた
もう少しゆっくりしていたい気分なんだ

夜ごはんも静かに食べて、またソファーでゴロゴロしていた
そしてそのままぼくは眠ってしまった

「メリ」と「ハリ」のなんと幅広いこと
久しぶりだったひとりだけの時間
その時間をしっかり楽しんでいた

こんな日もあっていい

今日はタマだけが居残った
いちばん扱いの厄介なタマと雨
どう過ごしていこうかな？

ではみなさんすてきないちにちを
ダラダラを読んでくれでありがとう

五穀豊穣　子孫繁栄　
大安吉日や　さかいひろし
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