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🔴いつも大安吉日180 〜なつかしいってなんだかうれしいんだね〜

【なつかしいってなんだかうれしいんだね】

あの虫めがねの太陽光線のやつ
あれって熱いんだねえ

「お昼食べたら虫めがねで黒い紙燃やそー」
そうげんの誘いにノッてみたんだ
「燃えたことある?ない?」
そう聞かれたけど覚えてなかった
確実にやったことはあるはずなのに⋯

紙に集まる光の点を、ちっさく「キュー」と絞っていくと、紙から一瞬で煙があがった
あまりの早さに、二度もやるとぼくは飽きた
そしてすぐに「そうげんとたまにちょいとイタズラしたいなあ」と、定番であろうやつが頭に浮かんできてしまった

「燃えて穴開かないだろうな?」
まずはセルフチェック
皮膚を黒く塗ってもいないのに一瞬だった
「じわー」の間がとてつもなく短く、ぼくは「アッチィ」と叫んでいた
そこからは雲から太陽が顔をだす度に、「アッチィアッチィ」と声が聞こえていた

紙が燃えたか燃えなかったかの記憶はない
でもイタズラして怒られたような気はする
怒られた記憶はよく残るのかね?

まあ、単純に怒られてた時間の方が圧倒的に長かっただけって話しでもあるんだけどね

🔴体験が求められるとき

時代の流れはどんどん早くなって、ぼくらの時代には考えられなかったあそびもある
そんななか変わらないあそびもある
ぼくもそれをやったんだろうけど、忘れてしまっているあそびがいっぱいあるんだろうな
こどもと一緒に遊んでいると、そんな昔を思い出すことがよくあるよね
「うわーなつかしーなあ」
そんなことを言ってはなんかホッコリしてる

「なつかしいはうれしいのかな?」

おとなもこどももゴチャマゼにあそんだ、うちでやった「大日向村のあるいちにち」

ひたすら穴掘りしたり火を焚いたり、時計なんてまったく気にせずみんな遊んでいた

聞いたわけじゃないけど、その空気とその笑顔からは「たのしー」って聞こえていた

頭の奥の方に押しやられた記憶を、休みの日のあそびの選択肢のひとつにあげることはなかなか難しいかもしれない
本やネットで見かける「なつかしー」だけでも盛り上がれるけど、なんか物足りない
体を使う経験は、こんな時代だからこそ足りてないし、求められてもいると思ってる

🔴なつかしい未来

「田舎のばあちゃんちと同じにおいがする」

薪が積まれてかまどから煙があがってる
うちの横には田んぼがあって畑がある
草刈りを手伝って、暑くなったら縁側で麦茶でも飲みながらひとやすみする
畑で採れたての野菜たちがうまいっ
にわにはにわにわとりがいる
「いやっ、もっといてもいいなあ」
夕方に五右衛門風呂を沸かして汗を流す
まあるいちゃぶ台をみんなで囲んで飯を食う
蚊帳の中でかあちゃんといっしょに安心して眠りにつくこどもたち
おやじは一升瓶を湯呑みに注いでる

「灯りをすべて消すと、障子越しに月あかりが射してきてとてもいい雰囲気なんだ」

こんな暮らしがぼくの理想なんだ
そしてそんな暮らしを味わいたい人が、いつでも味わいに来れる場所にしていくこと

さらに味わうその先にも夢はつづく
「共に暮らしをしていくこと」
やっぱりそうなるようにしていきたい
いっしょになのかすぐ近くになのか、まだカタチははっきりわからないけど、支え合って補い合って暮らしをつくっていきたい

こどもはこども同士気の済むまであそび
おとなはおとな同士気の済むまで夢を見る

「なつかしい未来」
手間はかかるだろうけど作りだす暮らし
そこに「体験経験」まで全部任せっきりにしない程度のバランスのテクノロジーもある

毎度火起こししてはいられないから、火のことをしっかり理論づけて学んで、火とうまいこと付き合っていくこと
毎度水を汲みに行ってはいられないから、パイプやタンクを使って水を引き込むこと
毎度斧は使えないからチェンソーも使う

いつも枠にとらわれないで、広い視野であたらしい世界を見ておくこと
そこから自分でしっかり選ぶこと
「ぼくはぼくを生きていくんだ」

さあ今日もはじまるね
ではみなさんすてきないちにちを

五穀豊穣 子孫繁栄 
大安吉日や さかいひろし

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